獅子奮迅と言えるような超絶プレーの1か月だった。
現地6月30日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は本拠地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で先発出場。今季ア・リーグ一番乗りとなる30号ソロホームランが飛び出し、月間15本目のアーチを記録した。
衝撃的な打球音が轟いたのは6回だった。先頭打者で登場した大谷は甘く入ったスライダーをフルスイング。「パキン」という乾いた衝撃音とともに、打球は高々とライトへ舞い上がった。自身もスタンドインを確信し、先発左腕トミー・ヘンリーは打たれた瞬間、諦めたように打球の行方をまったく追わず、マウンド上でうつむいた。
打球速度115.1マイル(約185.2キロ)、飛距離493フィート(約150.2メートル)、打球角度29度のスタッツを叩き出す特大弾に、球場は大歓声。チームは2対6で惜敗したが、球団の月間本塁打記録を背番号17が、さらに更新。快進撃となった6月をド派手な花火で締めくくった。
勢い止まらぬ大谷の打棒に、現地メディアも拍手喝采のようだ。
米メディア『The Athletic』は、大谷が今季30本目となる本塁打をマークしたニュースを配信。493フィートは今季のMLB最長飛距離であると説明し、「このままのペースでいけば、オオタニの今季ホームラン数は約58本となり、昨季アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が叩き出したアメリカン・リーグ記録(62本)に迫る勢いだ」と、量産態勢に興奮を隠し切れない。
同メディアに記事を寄稿しているブレント・マグワイア記者も、28歳の日本人が連日見せるパワフルさに開いた口が塞がらない。「すべてが馬鹿げている!(大谷は)球界最高の打者であり、アメリカン・リーグ屈指の先発投手でもある。目の前で展開されているのが史上最高のシーズンであることは間違いない」と断言。驚異的なパフォーマンスに感服する。
マグワイア記者は「エンジェルスはここ最近苦戦を強いられており、プレーオフ圏内にいない。このまま低迷が続けば、同球団がオオタニのトレードを模索するのは理にかなっているかもしれない」と大谷の今オフ去就にも言及する。
とはいえ、エンジェルスのゼネラルマネージャーを務めるペリー・ミナシアン氏がチームの成績に関係なく、トレード期限前まで二刀流スターの放出に否定的な考えを示唆している点を指摘すると、「どうなるにせよ、オオタニがエリートレベルで活躍する間は、魅力的な3か月になるだろう」と移籍話には慎重な姿勢を示しながらも、エンジェルスのスーパースターの動向に熱視線を送った。
大谷は月間打率.394、15本塁打、29打点、OPS(出塁率+長打率)1.444と、月間MVPに十分値する異例な数値を叩き出し、30日にはア・リーグDH部門で月間ベストナインに選出された。
米球界で異彩を放つリアル二刀流の勢いは、はたしてどこまで続くのだろうか。進化が止まらない28歳の日本人から、今後も目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】大谷翔平、150m超の特大30号HR!
【動画】別角度から大谷翔平の150m弾をチェック!
【関連記事】「非現実的だ!」大谷翔平が放った30号"150m超特大弾"にMLB公式も絶句!「今季メジャー最長」「年間58本ペース」
現地6月30日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は本拠地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で先発出場。今季ア・リーグ一番乗りとなる30号ソロホームランが飛び出し、月間15本目のアーチを記録した。
衝撃的な打球音が轟いたのは6回だった。先頭打者で登場した大谷は甘く入ったスライダーをフルスイング。「パキン」という乾いた衝撃音とともに、打球は高々とライトへ舞い上がった。自身もスタンドインを確信し、先発左腕トミー・ヘンリーは打たれた瞬間、諦めたように打球の行方をまったく追わず、マウンド上でうつむいた。
打球速度115.1マイル(約185.2キロ)、飛距離493フィート(約150.2メートル)、打球角度29度のスタッツを叩き出す特大弾に、球場は大歓声。チームは2対6で惜敗したが、球団の月間本塁打記録を背番号17が、さらに更新。快進撃となった6月をド派手な花火で締めくくった。
勢い止まらぬ大谷の打棒に、現地メディアも拍手喝采のようだ。
米メディア『The Athletic』は、大谷が今季30本目となる本塁打をマークしたニュースを配信。493フィートは今季のMLB最長飛距離であると説明し、「このままのペースでいけば、オオタニの今季ホームラン数は約58本となり、昨季アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が叩き出したアメリカン・リーグ記録(62本)に迫る勢いだ」と、量産態勢に興奮を隠し切れない。
同メディアに記事を寄稿しているブレント・マグワイア記者も、28歳の日本人が連日見せるパワフルさに開いた口が塞がらない。「すべてが馬鹿げている!(大谷は)球界最高の打者であり、アメリカン・リーグ屈指の先発投手でもある。目の前で展開されているのが史上最高のシーズンであることは間違いない」と断言。驚異的なパフォーマンスに感服する。
マグワイア記者は「エンジェルスはここ最近苦戦を強いられており、プレーオフ圏内にいない。このまま低迷が続けば、同球団がオオタニのトレードを模索するのは理にかなっているかもしれない」と大谷の今オフ去就にも言及する。
とはいえ、エンジェルスのゼネラルマネージャーを務めるペリー・ミナシアン氏がチームの成績に関係なく、トレード期限前まで二刀流スターの放出に否定的な考えを示唆している点を指摘すると、「どうなるにせよ、オオタニがエリートレベルで活躍する間は、魅力的な3か月になるだろう」と移籍話には慎重な姿勢を示しながらも、エンジェルスのスーパースターの動向に熱視線を送った。
大谷は月間打率.394、15本塁打、29打点、OPS(出塁率+長打率)1.444と、月間MVPに十分値する異例な数値を叩き出し、30日にはア・リーグDH部門で月間ベストナインに選出された。
米球界で異彩を放つリアル二刀流の勢いは、はたしてどこまで続くのだろうか。進化が止まらない28歳の日本人から、今後も目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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