投手をはじめて1年がたった。その新米投手が今、急成長の真っ最中だ。6月24日の慶応大・下級生チーム相手の練習試合で151キロを出した。すでに春の練習試合で千葉東高相手に150キロを出しているだけに、当然スカウトたちも放っておくわけにはいかない。この日も炎天下のなか、幕張通いの姿が見られた。
いま話題の中心となっているのは、県立幕張総合高校の早坂響(おと)投手(右投げ右打ち/176センチ・70キロ/3年)だ。まっすぐに加え、特にスライダーがバツグンだ。
右打者の手元から外角低目に150キロ近いキレのある速球が走っていく。バットを出す暇もなく、ただ呆然と見送るだけとなる。
今春からエースの座をつかんだ早坂は、自身の投球内容についてこう語る。
「125キロのスライダーを決め球にしています。変化球は少なくて135キロのカット(ボール)と120キロぐらいのカーブだけです、今フォークを練習中です。夏は155キロをものにして強豪校を倒したいです」と同校初のベスト8入り以上をターゲットに絞っている。
それにしても、1年そこそこしか投手経験がないのに、なぜプロが注目しているのか。しかも県立の進学校で野球も特に強くはなく、ベスト16止まりがほとんどだ。
ところが同校からは、2年前の2021年にも高校通算38本塁打の村山亮介捕手が育成ドラフト4位でロッテ入りしている。
これだけの素材が二人も揃って育つということは、練習方法などで何か秘策があるのではないかと世界史を受け持つ柳田大輔監督(40歳)に聞いてみた。
「私の知り合いや友人たちが、今後の彼の人生についていろいろとアドバイスをくれたりして精神的な部分でのサポートをしてもらっています。私個人では補ないきれない部分もあり、大助かりです。野球から一歩離れたところからのアドバイスなども彼の成長につながっています。特に投手に転向させたのは試合相手の若松高で監督をしている本校野球部OBの耀(あかり)智成さんが、当時捕手だった早坂のスローイングを見て、『1.9秒と速い。投手不足ならば投げさせたらどうですか。十分行ますよ』と声をかけてくれたのがきっかでした。私もどうしようかと悩んでいた時だったし、今のままではチームが変わらない。マウンドに送り出したら一番速いボールを投げました。日に日に成長しました」
いま話題の中心となっているのは、県立幕張総合高校の早坂響(おと)投手(右投げ右打ち/176センチ・70キロ/3年)だ。まっすぐに加え、特にスライダーがバツグンだ。
右打者の手元から外角低目に150キロ近いキレのある速球が走っていく。バットを出す暇もなく、ただ呆然と見送るだけとなる。
今春からエースの座をつかんだ早坂は、自身の投球内容についてこう語る。
「125キロのスライダーを決め球にしています。変化球は少なくて135キロのカット(ボール)と120キロぐらいのカーブだけです、今フォークを練習中です。夏は155キロをものにして強豪校を倒したいです」と同校初のベスト8入り以上をターゲットに絞っている。
それにしても、1年そこそこしか投手経験がないのに、なぜプロが注目しているのか。しかも県立の進学校で野球も特に強くはなく、ベスト16止まりがほとんどだ。
ところが同校からは、2年前の2021年にも高校通算38本塁打の村山亮介捕手が育成ドラフト4位でロッテ入りしている。
これだけの素材が二人も揃って育つということは、練習方法などで何か秘策があるのではないかと世界史を受け持つ柳田大輔監督(40歳)に聞いてみた。
「私の知り合いや友人たちが、今後の彼の人生についていろいろとアドバイスをくれたりして精神的な部分でのサポートをしてもらっています。私個人では補ないきれない部分もあり、大助かりです。野球から一歩離れたところからのアドバイスなども彼の成長につながっています。特に投手に転向させたのは試合相手の若松高で監督をしている本校野球部OBの耀(あかり)智成さんが、当時捕手だった早坂のスローイングを見て、『1.9秒と速い。投手不足ならば投げさせたらどうですか。十分行ますよ』と声をかけてくれたのがきっかでした。私もどうしようかと悩んでいた時だったし、今のままではチームが変わらない。マウンドに送り出したら一番速いボールを投げました。日に日に成長しました」
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