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20打席以上ノーヒットの鈴木誠也にシビアな見解…現地メディアは「想像していた結果には程遠い」と現状に苦言

THE DIGEST編集部

2023.07.03

23打席ヒットが出ない鈴木に現地メディアもシビアな見解を示している。(C) Getty Images

23打席ヒットが出ない鈴木に現地メディアもシビアな見解を示している。(C) Getty Images

 シカゴ・カブスの鈴木誠也は現地時間7月2日、本拠地で行なわれたクリーブランド・ガーディアンズ戦に「5番・右翼」でスタメン出場した。5打席でノーヒット1四球に終わり、これにより23打席連続でヒットなしという結果となった。

 鈴木はこの日、第1、第2打席をいずれも先頭打者として打席に立つも、空振り三振に倒れ、3打席目もセンターフライで凡退。続く第4打席は四球を選び出塁するも、9回裏、6対6の同点の場面でランナー一人を置いた状況でこの日5度目の打席に立つも遊ゴロに打ち取られ、サヨナラのチャンスを逸することとなった。試合はこの後、延長10回にガーディアンズが2点を挙げ、8対6でカブスは敗れている。
 
 先週、首の張りを訴え3試合を欠場することとなった鈴木、試合復帰後もまだ安打は記録できていない。先月22日のピッツバーグ・パイレーツ戦で2本のヒットを放って以降、バットは湿ったままだ。

 スプリングキャンプ中の怪我により開幕で出遅れた今季、シーズン中もしばしば「完全休養」となる日も目につき、打撃成績も下降気味であることから、現地メディアも背番号27に対し、奮起を促すコメントを発しているようだ。

 カブス専門サイト『Cubbies Crib』では現地時間7月2日、鈴木の特集記事を配信。その中では、今季初出場を果たした4月14日以降のプレーについて「スズキが打席に慣れるまでに数週間かかったが、5月には108回の打席でOPS.977という成績を残した。その時点で私たちは、彼が問題を解決し、シーズンを通して安定性とパワーに苦戦しているカブスのオフェンスに衝撃を与える準備ができていると考えていた」と振り返っている。

 だが、6月は月間打率が1割台となったことなどにも触れながら、ここまでのスタッツに対し「カブスのフロントオフィスが彼をチームに迎え入れた時に想像していたものとは程遠い」と苦言を呈し、さらに浮き沈みの多い今季のパフォーマンスを「波乱万丈のシーズン」と評した。

 その一方で「2年目の今季は、より安定した結果が得られることを期待している。カブスがさらなるクラッチヒットとパワーを求めている中、スズキはその答えとなるツールを備えている」とスキルを称え、その上で「今のところは、首の問題を克服し、シーズン初めに彼をあれほど成功させた要因に立ち返ることだ」として、復調を望む言葉を並べた。

 期待の大きさがゆえに、結果が伴わなければ様々な反応や、シビアなコメントが向けられるのは当然のこと。同時に、ポテンシャルの高さへの評価も変わっていない。これまで、メジャーの舞台で何度も苦境を乗り越えてきた鈴木。そのバットからの快音が待たれる。

構成●THE DIGEST編集部
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