交流戦では、まさかの3連敗を喫した西武のエース髙橋光成。彼に変化の兆しを感じたのは、5回4失点で降板した7月1日ソフトバンク戦でのことだった。
「1、2回と大量失点してしまって、それでも気持ちを切らずに粘って試合を作れたのは、僕自身は今後に生きる投球内容だったかなって感じています」
エースの価値。それはベストパフォーマンスを出した時にだけ見えてくるものではない。この試合の髙橋がそうであったように、自身の乱調で動いたゲームをまとめることができた時に、その存在はより大きく見える。
最近の髙橋を見ていると、彼自身のピッチングがどうこうというよりは、相手打線によく研究されていると感じる時が多い。たとえば、この日のソフトバンク打線は初回から髙橋のストレートを狙っていた。先制2ランの近藤健介に始まり、各打者のストレートを待ち構えていたかのようなスウィングはチームを挙げての研究の成果のように見えた。
「8安打のうちの5安打がストレートですからね。癖が出ていたんじゃないかというのもあるんですけど......。交流戦の広島戦では左打者を並べてきたということもありました。最近はそういうのも含めて、相手があの手この手で対策を練ってきているというのは感じます」
相手投手のレベルが高いからこそ、時間をかけて対策を練る。昨今は投球の数値化も進み、研究する材料が増えているというのもある。裏を返せば、対戦相手にとって髙橋光成という投手は研究しないと打ち崩せないレベルということだろう。
これは、球界を代表するようなエースになるための登竜門とも言える。好投手だからこそ研究される。今まで通りのピッチングだと太刀打ちできなくなる。だからこそ、今度はその上を行こうとする。
互いが互いを意識することで、成長につながっていくのである。時には対戦投手がエース級であることもあって、髙橋には常に大きな壁が立ちはだかっている。
先にも書いたように、この日の髙橋は相手の策にハマっていた。最初の2イニングで4点も献上し、大差での決着の匂いさえ感じたほどだった。
ところが3回以降、高橋が立ち直って一気に試合の趨勢が変わった。3、4回を無失点で切り抜けると、5回はこの日初めて三者凡退で切り抜けた。
「1、2回と大量失点してしまって、それでも気持ちを切らずに粘って試合を作れたのは、僕自身は今後に生きる投球内容だったかなって感じています」
エースの価値。それはベストパフォーマンスを出した時にだけ見えてくるものではない。この試合の髙橋がそうであったように、自身の乱調で動いたゲームをまとめることができた時に、その存在はより大きく見える。
最近の髙橋を見ていると、彼自身のピッチングがどうこうというよりは、相手打線によく研究されていると感じる時が多い。たとえば、この日のソフトバンク打線は初回から髙橋のストレートを狙っていた。先制2ランの近藤健介に始まり、各打者のストレートを待ち構えていたかのようなスウィングはチームを挙げての研究の成果のように見えた。
「8安打のうちの5安打がストレートですからね。癖が出ていたんじゃないかというのもあるんですけど......。交流戦の広島戦では左打者を並べてきたということもありました。最近はそういうのも含めて、相手があの手この手で対策を練ってきているというのは感じます」
相手投手のレベルが高いからこそ、時間をかけて対策を練る。昨今は投球の数値化も進み、研究する材料が増えているというのもある。裏を返せば、対戦相手にとって髙橋光成という投手は研究しないと打ち崩せないレベルということだろう。
これは、球界を代表するようなエースになるための登竜門とも言える。好投手だからこそ研究される。今まで通りのピッチングだと太刀打ちできなくなる。だからこそ、今度はその上を行こうとする。
互いが互いを意識することで、成長につながっていくのである。時には対戦投手がエース級であることもあって、髙橋には常に大きな壁が立ちはだかっている。
先にも書いたように、この日の髙橋は相手の策にハマっていた。最初の2イニングで4点も献上し、大差での決着の匂いさえ感じたほどだった。
ところが3回以降、高橋が立ち直って一気に試合の趨勢が変わった。3、4回を無失点で切り抜けると、5回はこの日初めて三者凡退で切り抜けた。
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