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最多得票アクーニャJr.の活躍、セレモニーにはシアトルの英雄も登場?大谷以外にも盛りだくさんのMLBオールスターの見どころ<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.07.10

今やナ・リーグ最大のスターの一人であるアクーニャJr.。バッティンググラブやスパイクを黄色に染めるなど、他と一線を画す自己表現も魅力だ。(C)Getty Images

 いよいよ7月11日にシアトルで行われる2023年MLBオールスター・ゲーム。もちろん日本では3年連続出場を果たす大谷翔平(エンジェルス)が話題を独占するだろうが、見どころは他にもたくさんある。10日に行われるホームラン・ダービーも含め、真夏の夢舞台の注目ポイントを紹介しよう。

●最注目は"全力少年"アクーニャJr. 

 今回のファン投票で、大谷を上回って最多得票を集めたのがロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)だ。大谷と同じ18年に新人王に輝いた25歳の5ツール・プレーヤーが、今季はその有り余る才能を存分に発揮。打てば誰よりも打球を遠くに飛ばし、出塁すれば走りまくって、気がつけば前半戦終了を待たずに20本塁打&40盗塁に到達してしまった。

 球宴前に20-40を達成したのはMLB史上初の快挙で、このままいけば前人未踏の40本塁打70盗塁も可能だ。パワフルな打撃と俊足に加えて、若い選手らしく感情を全面に表してプレーする姿も魅力で、アクーニャJr.はまさに"全力少年"と呼ぶにふさわしい。

 オールスター選出はこれが4度目。昨年の球宴では1番・ライトで出場すると、初回先頭打者でいきなりエンタイトルツーベースを放った。今年も引き続き、フィールドを縦横無尽に駆け回る活躍を期待したい。 
 
●地元の英雄J-RODの活躍に期待!

 今回、地元のマリナーズからは3人が選出されたが、中でも注目は2022年新人王でチーム最大のスターでもあるフリオ・ロドリゲスだ。本選に先立って10日に行われるホームラン・ダービーがまず必見。昨年は歴代2位の計81本を放って準優勝。第2ラウンドでは、過去に2度の優勝経験を持つピート・アロンゾ(メッツ)を8本差で蹴散らす番狂わせを演じて話題を呼んだ。そして今回は、第1ラウンドでいきなりアロンゾと再戦する。いきなりメインイベント級の対決が見られるというわけだ。

 もちろん、本選での活躍にも注目が集まる。地元意識が強いMLBでは、ご当地選手が活躍すれば球場はひときわ盛り上がる。試合前の選手紹介でも、おそらく両チームで最大級の大声援がJ-RODに送られるはず。MLBを代表する若きスーパースターの躍動に期待したい。
 
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