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プロ野球

【DeNA】トレバー・バウアーが闘志をむき出しにする理由。日本野球もサイエンスする男が“勝利至上主義”を貫き通す!

萩原孝弘

2023.07.14

時にはマウンド上で感情をあらわにするバウアー。写真:萩原孝弘

時にはマウンド上で感情をあらわにするバウアー。写真:萩原孝弘

「アタマは冷静に、ハートは熱く」。頭に血が上った状態だと視界が狭くなり、臨機応変な行動ができなくなると、よく言われている。

 しかしこの有名な慣用句も、プレー中のトレバー・バウアーには当てはまらないのかもしれない。

 7月1日のドラゴンズ戦で先発したバウアーは6回、不運な当たりや自身のミス、さらには審判との相性などが重なり次第に顔は紅潮。極めつけはランダウンプレーを味方守備陣がミスすると感情が爆発し、グラウンド内で“Fワード"を連発した。
 
 この言動には「怒るのも当然」「チームメイトに失礼」など賛否両論となったが、翌日、三浦大輔監督は「ミスですからね。試合中でしたから、熱くなるのはバウアーだけではないですから」とヘッドスライディング及ばず最後のバッターとなってしまった戸柱恭孝のプレーを交えて慮った。

 本人は「自分を含めた試合のシチュエーションすべてがあの感情になったというのが一番でして、自分たちがするべきである野球ができていなかった状況に対してフラストレーションが溜まるということになってしまいました。決して特定の選手に対してということは全く無いですし、その意図は全くありませんでした」とチームメイトに対して怒りの矛先が向いていたわけではないと丁寧に説明。

「それまでのチーム状況、その日の状況、いろんな要素があるのですけど、やはり勝ちたいという思いが一番強いので、そこに対するエネルギーを集中して、審判であったりの他の要素、いろんな要素が思うようにいかないとフラストレーションを感じてしまいます。そのエネルギーを表現しただけであって、リスペクトを欠いたものでは全く無かった」とあくまでも勝利への執着心が強いが故の行動だと続けた。
 
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