プロ野球

2年目の左腕・隅田知一郎が自身初の連勝&二桁奪三振「光成さんのピッチングに刺激をもらいました」【西武】

岩国誠

2023.07.19

5勝目を挙げた隅田。写真:産経新聞社

 西武2年目の左腕・隅田知一郎が、前半戦最後の試合となった7月17日の日本ハム戦で6回12奪三振の快投。自身初の連勝で今季5勝目を挙げた。

「きのうの(高橋)光成さんのピッチングを見て、僕自身も刺激をもらいましたし、今日は絶対勝って、前半戦を終わろうと思ってマウンドに立ちました」

【動画】隅田知一郎が自身初の二桁奪三振!

 エースが前夜に見せた完封劇に触発され、隅田のハートは燃えていた。それが気負いになったのか初回、一死一塁から3番・マルティネスにインコース低めをすくい上げられ、レフトスタンドまで運ばれて先制点を献上した。

「後悔はないんですが、一発のあるバッターに対しては、狙っても打てないところに投げないといけないと、改めて思いました」

 打たれたのは1ボールからのカットボール。しかし、この一球で気を引き締め直すと変化球主体でピッチングを組み立て、2回以降は日本ハム打線に得点を許さなかった。
 
「変化球に関しては、イニングごとに腕が振れて良くなっていきました。チェンジアップとフォークでカウントを取れたり、空振りが取れたのもよかったですね」

 最大のピンチは5回表。古巣相手に奮起した日本ハム8番・山田遥楓の内野安打を皮切りに、一死一、二塁を作られると、日本ハムは2三振の清宮幸太郎に、代打・加藤豪将を送ってきた。

「(捕手の)古賀ともいろいろ話していましたが、しっかり低めを意識して投げました」

 加藤との勝負は、6球すべてがアウトコース低め。球種は毎回変え、最後は直前に投げたフォークボールと同じ球速、134キロのカットボールでハーフスイングを誘い、三振を奪った。
 
NEXT
PAGE
「三振にこだわりはない」と話していた隅田だが

RECOMMENDオススメ情報