シーズンの折り返しを迎えても、大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）の快進撃に衰えは見られない。ゆえに、周囲の期待は膨らむ一方である。

　今季も大谷は猛者が集うメジャーの舞台で、投打ともに安定したパフォーマンスを披露している。投げては2年連続二桁勝利まで、あと１勝。現地8月5日のシアトル・マリナーズ戦では10試合ぶりのノーヒットに終わったものの、打率.307、40本塁打、82打点でアメリカン・リーグ打撃三冠王を射程圏内に捉える位置につけている。

　当然、稀代の二刀流戦士には2年ぶりのリーグMVPへ期待を寄せる声も小さくない。そんななか、米放送局『Fox Sports』は大谷のドキュメンタリー風なプロモーションビデオ（PV）を制作。「控えめに言っても、2023年はショウヘイ・オオタニにとって目覚ましいシーズンだ」と綴り、「ショーを楽しもう」と同局の公式X（旧ツイッター）に動画をシェアした。
  　動画は3分2秒。冒頭は日本人野手として初めてメジャーに挑戦したイチロー（当時シアトル・マリナーズ）から始まる。大谷は動画のなかでイチローについて「ずっと目標なので。僕の一番の指針というか、目標に近い」と憧れの存在だと明かす。

　唯一無二の二刀流として、喜怒哀楽を表現しながらMLBで活躍する大谷。通算563本塁打を放ったレジ―・ジャクソンが打者・大谷を、通算4672奪三振のロジャー・クレメンスが投手・大谷を、それぞれ偉才のスキルを称賛する言葉を送りながら、最後は「素晴らしい選手たちと率直に試合ができるのは特別な時間なので、自分自身も楽しみたいなと思います」という大谷のコメントとともに、投打で発揮するパワフルなスーパープレーで動画は締めくくられた。

　動画のコメント欄には反響が鳴り止まず、「永久に保存したい！」「オオタニ伝説は、まだまだ止まらない！」「なんて素晴らしいビデオなんだ！」「イチローから始まるところが、センスを感じて大好きだ！」「オオタニは今、まさに私たちの目の前で誕生しつつあるレジェンドプレーヤーだ」など賛辞の言葉が後を絶たない。

　今季も米球界で異次元のパフォーマンスを見せ続ける大谷。何より「超一流」と言うべきが才能が、3分2秒の動画に凝縮されている。

構成●THE DIGEST編集部

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