鈴木誠也が所属するシカゴ・カブスは現地時間８月６日、本拠地でのアトランタ・ブレーブス戦に６対４で勝利し、同カード３連戦を２勝１敗とした。カブスは最近６試合で５勝１敗、通算成績を58勝54敗、ナ・リーグ中地区で２位と、プレーオフ進出へ向け好位置につけている。

【関連記事】鈴木誠也、捕手が投じた“103キロ超遅球”を攻略！13試合ぶり９号ソロにファン歓喜「素晴らしい」「容赦ないの好き」 　しかし、好調なチームの中で鈴木はここ２試合でスタメンを外れ、試合への出場はなかった。８月に入ってからはここまでわずか２試合の出場にとどまっている。今季はシーズン序盤からレギュラーとしてプレーを続けながら度々、故障による欠場があった鈴木だが、現在はチーム事情により試合出場を制限している状況であると、米スポーツメディア『CLUTCHPOINTS』が伝えている。

　現地８月６日には同サイト上で、鈴木の欠場理由などを説明する特集記事を配信。その中で「スズキは過去10試合（打率.132、1HR、4RBI、OPS.491）で冷え切っており、そのためロス監督は当面の間、イアン・ハップ、コディ・ベリンジャー、マイク・トークマンという外野陣を起用することになった」と近況を振り返っている。

　その上で、欠場が増えている理由として、カブスのデビット・ロス監督の意向により鈴木に対し「ベンチ入りとはみなさず、物事を理解する時間を与えている」と説いている他、ロス監督のコメントも掲載。指揮官は「彼はいくつかのことに取り組む必要があると分かっている。試合中にそれをするのは難しい。我々は彼に時間を与え、勝利に貢献できるようになったと感じたら、そこで復帰させるつもりだ」と明かしたとしている。

　またロス監督は「スズキと話し、バッティング練習を見続ける。長期的なものだとは思っていない。他の何人かはバットをうまく振っているし、幸運にもいいプレーをしている選手がいる」として、チーム状況にも言及。

　その上で同メディアは「ロスはスズキを罰しているようには見せたくないようだが、彼がスズキをラインナップに戻すのを急いでいないのは明らかだ」と指摘。また、チームは現在好調であるとしつつ、「最終的には、シカゴは（鈴木が）ベンチに座ってスウィングのメカニズムを解明しようとするよりも、彼がラインナップにいるのを見たいのだ」と復帰を望む言葉を綴っている。

　シーズンも後半を迎えたこの時期に、ラインナップから外れるという苦しい立場に立たされている鈴木。しかし、今回のトピックでは信頼を寄せる監督の心境も伝えられている。スタメンの座を取り戻し、好調なチームをさらに勢いづかせる存在となれるか。メジャー２年目での正念場が続く。

構成●THE DIGEST編集部
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