現地8月12日、ロサンゼルス・エンジェルスが敵地でヒューストン・アストロズに大敗した。2試合連続の二桁失点で借金は「2」となり、ワイルドカード争いでも6.5ゲーム差。プレーオフ進出争いは依然として厳しい状況が続いている。
今季ここまでアストロズとは12試合で9敗目となった。先発タイラー・アンダーソンが前日登板したリード・デトマーズに続き大炎上。5回途中で7失点を喫し、アストロズ打線の餌食になった。
投壊エンジェルスに敏腕記者も厳しい視線を送っている。2013年から地元紙『Orange County Register』で執筆するジェフ・フレッチャー氏だ。
かつてはオークランド・アスレティックスやサンフランシスコ・ジャイアンツの番記者も務め、殿堂入り投票権も持つ記者歴25年のベテランジャーナリストは、アストロズに連敗したことを受けて1本の記事を配信。「あまり言うことはない。ヒューストンで、エンジェルスはまたしても醜いパフォーマンスだった」という痛烈な見出しで、不甲斐ない戦いを演じたチームを酷評した。
記事内では、「エンジェルスはアストロズに対して1試合あたり4.6得点を記録しており、これはシーズン全体の平均に近い数字となっている。ただし問題は、前回のワールドチャンピオンに対するチーム防御率が6.84と、あまりにかけ離れている」と断罪。抑えられない投手陣に向けて「一体いつまで続くんだ?」と問題視した。
野手陣を中心に故障者が続出し、野戦病院化しているエンジェルスにあって投手力の低下は致命的だ。先発したアンダーソンはシーズン前に3年総額3900万ドル(約56億円)をかけて獲得した左腕だが、ここまで21試合の登板で5勝4敗、防御率5.28と金額に見合うパフォーマンスで応えているとは言いがたい。
先発が試合を作れないと、中継ぎ陣にも負担がかかる。11日に先発したデトマーズが3回途中7失点でKOされると、後を受けたケニー・ローゼンバーグには5イニングを投げさせるロングリリーフを敢行。フレッチャー氏は負担が増すブルペンを気にしており、「金曜日の試合で5回を投げたローゼンバーグやシリーズで連投したハイメ・バリアも多投できないため、日曜日の試合前にロースターを変更する可能性が高い」と論じ、チームの苦しい台所事情を鋭く指摘した。
またこの試合、コロラド・ロッキーズから7月末にトレードで獲得したC.Jクローンが背中の張りを訴えて途中交代。ベンチに引き揚げる気になる場面もあった。負の連鎖が止まらないエンジェルスに対し、フレッチャー氏は「エンジェルスがアストロズに追いつくまでの道のりは、まだまだ長い」と嘆いている。
9年ぶりのポストシーズン進出に向けて、崖っぷちの状況が続くエンジェルス。大逆転のプレーオフ進出には、前を向いて戦い続けるしかない。
構成●THE DIGEST編集部
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投壊エンジェルスに敏腕記者も厳しい視線を送っている。2013年から地元紙『Orange County Register』で執筆するジェフ・フレッチャー氏だ。
かつてはオークランド・アスレティックスやサンフランシスコ・ジャイアンツの番記者も務め、殿堂入り投票権も持つ記者歴25年のベテランジャーナリストは、アストロズに連敗したことを受けて1本の記事を配信。「あまり言うことはない。ヒューストンで、エンジェルスはまたしても醜いパフォーマンスだった」という痛烈な見出しで、不甲斐ない戦いを演じたチームを酷評した。
記事内では、「エンジェルスはアストロズに対して1試合あたり4.6得点を記録しており、これはシーズン全体の平均に近い数字となっている。ただし問題は、前回のワールドチャンピオンに対するチーム防御率が6.84と、あまりにかけ離れている」と断罪。抑えられない投手陣に向けて「一体いつまで続くんだ?」と問題視した。
野手陣を中心に故障者が続出し、野戦病院化しているエンジェルスにあって投手力の低下は致命的だ。先発したアンダーソンはシーズン前に3年総額3900万ドル(約56億円)をかけて獲得した左腕だが、ここまで21試合の登板で5勝4敗、防御率5.28と金額に見合うパフォーマンスで応えているとは言いがたい。
先発が試合を作れないと、中継ぎ陣にも負担がかかる。11日に先発したデトマーズが3回途中7失点でKOされると、後を受けたケニー・ローゼンバーグには5イニングを投げさせるロングリリーフを敢行。フレッチャー氏は負担が増すブルペンを気にしており、「金曜日の試合で5回を投げたローゼンバーグやシリーズで連投したハイメ・バリアも多投できないため、日曜日の試合前にロースターを変更する可能性が高い」と論じ、チームの苦しい台所事情を鋭く指摘した。
またこの試合、コロラド・ロッキーズから7月末にトレードで獲得したC.Jクローンが背中の張りを訴えて途中交代。ベンチに引き揚げる気になる場面もあった。負の連鎖が止まらないエンジェルスに対し、フレッチャー氏は「エンジェルスがアストロズに追いつくまでの道のりは、まだまだ長い」と嘆いている。
9年ぶりのポストシーズン進出に向けて、崖っぷちの状況が続くエンジェルス。大逆転のプレーオフ進出には、前を向いて戦い続けるしかない。
構成●THE DIGEST編集部
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