専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「三冠王の可能性は?」打撃三部門で成績上位の大谷翔平にMLB公式が熱視線!“二刀流”での異例な数字に最敬礼「前例ないスキルが物語る」

THE DIGEST編集部

2023.08.15

現在ア・リーグ打撃三部門で上位につける大谷。三冠王の可能性も現実味を帯びている。(C) Getty Images

現在ア・リーグ打撃三部門で上位につける大谷。三冠王の可能性も現実味を帯びている。(C) Getty Images

 現地8月13日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が敵地で行なわれたヒューストン・アストロズ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、6回に超特大の41号ソロホームランを放り込んだ。アメリカン・リーグ本塁打王を独走する一発は、見事チームを2対1の勝利に導いた。

 9回には今季17個目の盗塁を決め、足でも魅せた大谷。13日時点で打率.305(同リーグ4位)、41本塁打(同リーグ1位)、84打点(同リーグ3位)と打撃三部門で三冠王を射程に捉える驚異的な成績を残している。

 米球界を賑わす二刀流戦士の異例な数字にMLB公式サイト『MLB.com』が注目。アストロズ戦後、同サイトは「ショウヘイ・オオタニは三冠王の可能性があるのか?」と題した興味深い記事を配信した。

 記事内では「エンジェルスは2014年以来となるプレーオフ出場権獲得を目指しているなか、オオタニには多くの個人タイトルが目標として迫っている。彼は2年ぶり2度目となるアメリカン・リーグMVPの圧倒的な最右翼候補である」と、大谷が置かれている現状を説明する。

 そして、「彼は昨年アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が樹立した62本塁打のリーグ記録に迫るチャンスを掴んでいる」と前置きしたうえで、「さらに、トリプルクラウンもだ」と記し、大谷が過去メジャーで10人しか達成していない打撃三冠王の座に就く可能性を論じている。
 
 最後にメジャーで三冠王を獲得したのは、2012年シーズンのミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)まで遡る。同メディアは「過去2シーズン、ジャッジとブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、マーセル・オズナ(アトランタ・ブレーブス)などを含め、何人かのスタースラッガーが三冠王を目指してきたが、彼らはあと一歩及ばなかった」と偉業に挑んだ大打者たちの歴史を振り返りながら、「オオタニの三冠王への挑戦は、今までとは少し違うかもしれない」と言及する。

 ゆえに同メディアは、「オオタニは投手としても素晴らしい仕事をしており、それが彼の打撃面での功績をさらに印象深いものにしている」と指摘。加えて、「過去の三冠王10人のうち、そのシーズンに一度もマウンドに上がった選手はいなかった」と論じ、大谷が過去とは比べものにならない超ハイレベルなスラッガーだと強調している。

 さらに、「オオタニが三冠王を獲れば、ア・リーグで7回目となる。逆にナ・リーグの選手が最後に三冠王を獲得したのは86年前、1937年のジョー・メドウィック(セントルイス・カーディナルス)だ」と付け加え、「ショウヘイ・オオタニのやることは、ほぼすべての歴史を作っており、それはこの二刀流スターの前例のないスキルが物語っている」と、最後は米球界で異彩を放つ日本人に賛辞を送っている。

 メジャー6年目を迎え、投打で過去最高の数字を刻もうとしている大谷。前人未到の領域を開拓し続ける二刀流戦士は、今季いったいどんな数字を残すのか。話題は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平がア・リーグ本塁打王を独走する41号

【関連記事】「疲労に屈した」大谷翔平の次回先発登板“回避”に地元メディア反応!ネビン監督は軽症を強調「彼は自分の体を理解している」

【関連記事】「絶対バケモンだろ!」大谷翔平、飛距離136mの特大41号ソロに米唖然!「これほど優れた人物はいない」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号