剛腕を影で支える日本人通訳が、脚光を浴びている。
プレーオフ進出に向け、アメリカン・リーグ東地区首位を走るボルティモア・オリオールズ。オークランド・アスレティックスから今季トレードで途中加入した藤浪晋太郎はどんなシチュエーションでも、チームのために与えられた場面で165キロを超える速球を武器にメジャーの猛者たちに立ち向かっている。
【PHOTO】メジャーで奮闘する藤浪晋太郎の厳選ショット!
現地8月13日に行なわれたシアトル・マリナーズ戦では、5対3とオリオールズ2点リードで迎えた延長10回裏、無死二塁から始まるタイブレークの場面で6番手として登板。先頭打者を空振り三振に仕留めると、続く打者には暴投でランナーを三塁に進めてしまうも、左飛に打ち取り2アウト。最後のバッターを遊ゴロに抑えて、日米通算233戦目にしてプロ初セーブを記録し、チームメイトやジェームズ・マキャン捕手と喜びを分かち合った藤浪。重要な局面を任される場面が多くなり、首脳陣からの信頼も高くなっている。
そんな藤浪をメジャー移籍から"縁の下の力持ち"として支えているのが、通訳兼パーソナルトレーナーを担当している鎌田一生氏だ。同氏は2011年から2年間は日本ハム、13年から5年間は阪神でトレーナーの職に就いており、藤浪とは阪神時代から旧知の仲。初のメジャー挑戦の際に同行を依頼するほど、藤浪にとっては信頼の厚い人物である。
この二人の関係性にオリオールズの地元メディアも興味の目を注いでいる。
ボルティモアのニュースメディア『The Baltimore Banner』は「シンタロウ・フジナミとはパッケージ契約で、イッセイ・カマダは彼の通訳としてだけでなく、パーソナルトレーナー、トレーニングパートナー、そして米国での生活ガイドも務める」と前置きしたうえで、「MLBでプレーする決意をしたフジナミにとって、カマダは多くの困難を乗り越えるのを助けてくれた親友だった」と二人の固い絆を説明。「私たちは一緒に仕事をすることに安心感を感じている」という鎌田氏のコメントも紹介している。
阪神時代の役割のように、鎌田氏はコーチングではなく米国では通訳に焦点を当てており、「私の主な仕事は、フジナミのためです」と言い、藤浪とともに同氏はブルペンに同行したり、藤浪がマウンド上で必要になった場合に備えて常にダグアウトに待機するなど、その役割はまさにロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平と水原一平通訳のような関係性になっている。
鎌田氏は同メディアに「彼は他の選手と話す必要がある。それがチームメイトと仲良くなるためのカギだ」と強調する。続けて、「日本人選手は、他の選手たちとまったく話さないので仲良くなるのが難しい。ここにいる人たちは、彼と話すのが上手ですね」とオリオールズの環境をそう評する。
最後に同氏は「フジが英語を少しずつ習得して、クラブハウス内でチームメイトと絆を築いていくのを私は見守っている。オリオールズが彼を歓迎するだけでなく、チームの一員になることを心から望んでいる」と話している。
一度は「先発失格」の烙印を押されるも、中継ぎとしてメジャーの舞台で存在感を発揮している藤浪。熾烈なプレーオフ進出権を争うチームのため、剛腕は今日もブルペンで準備を進めている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】藤浪晋太郎のメジャー挑戦を支える男・鎌田氏をチェック
【動画】日米通算233戦目で藤浪晋太郎がプロ初セーブ!
【関連記事】「覚醒している」藤浪晋太郎がプロ初セーブでオ軍の勝利に貢献!「ワールドシリーズ出てまえ」「最高すぎる」
プレーオフ進出に向け、アメリカン・リーグ東地区首位を走るボルティモア・オリオールズ。オークランド・アスレティックスから今季トレードで途中加入した藤浪晋太郎はどんなシチュエーションでも、チームのために与えられた場面で165キロを超える速球を武器にメジャーの猛者たちに立ち向かっている。
【PHOTO】メジャーで奮闘する藤浪晋太郎の厳選ショット!
現地8月13日に行なわれたシアトル・マリナーズ戦では、5対3とオリオールズ2点リードで迎えた延長10回裏、無死二塁から始まるタイブレークの場面で6番手として登板。先頭打者を空振り三振に仕留めると、続く打者には暴投でランナーを三塁に進めてしまうも、左飛に打ち取り2アウト。最後のバッターを遊ゴロに抑えて、日米通算233戦目にしてプロ初セーブを記録し、チームメイトやジェームズ・マキャン捕手と喜びを分かち合った藤浪。重要な局面を任される場面が多くなり、首脳陣からの信頼も高くなっている。
そんな藤浪をメジャー移籍から"縁の下の力持ち"として支えているのが、通訳兼パーソナルトレーナーを担当している鎌田一生氏だ。同氏は2011年から2年間は日本ハム、13年から5年間は阪神でトレーナーの職に就いており、藤浪とは阪神時代から旧知の仲。初のメジャー挑戦の際に同行を依頼するほど、藤浪にとっては信頼の厚い人物である。
この二人の関係性にオリオールズの地元メディアも興味の目を注いでいる。
ボルティモアのニュースメディア『The Baltimore Banner』は「シンタロウ・フジナミとはパッケージ契約で、イッセイ・カマダは彼の通訳としてだけでなく、パーソナルトレーナー、トレーニングパートナー、そして米国での生活ガイドも務める」と前置きしたうえで、「MLBでプレーする決意をしたフジナミにとって、カマダは多くの困難を乗り越えるのを助けてくれた親友だった」と二人の固い絆を説明。「私たちは一緒に仕事をすることに安心感を感じている」という鎌田氏のコメントも紹介している。
阪神時代の役割のように、鎌田氏はコーチングではなく米国では通訳に焦点を当てており、「私の主な仕事は、フジナミのためです」と言い、藤浪とともに同氏はブルペンに同行したり、藤浪がマウンド上で必要になった場合に備えて常にダグアウトに待機するなど、その役割はまさにロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平と水原一平通訳のような関係性になっている。
鎌田氏は同メディアに「彼は他の選手と話す必要がある。それがチームメイトと仲良くなるためのカギだ」と強調する。続けて、「日本人選手は、他の選手たちとまったく話さないので仲良くなるのが難しい。ここにいる人たちは、彼と話すのが上手ですね」とオリオールズの環境をそう評する。
最後に同氏は「フジが英語を少しずつ習得して、クラブハウス内でチームメイトと絆を築いていくのを私は見守っている。オリオールズが彼を歓迎するだけでなく、チームの一員になることを心から望んでいる」と話している。
一度は「先発失格」の烙印を押されるも、中継ぎとしてメジャーの舞台で存在感を発揮している藤浪。熾烈なプレーオフ進出権を争うチームのため、剛腕は今日もブルペンで準備を進めている。
構成●THE DIGEST編集部
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