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「今まで見た中で最高だ!」千賀滉大の”お化けフォーク”にエ軍ネビン監督も唸る! NY放送局は大谷翔平を“気遣う”振る舞いを称賛!

THE DIGEST編集部

2023.08.26

メジャーで初めて実現した大谷(左)と千賀(右)の直接対決。軍配は二塁打を放った大谷に上がった。(C)Getty Images

 敵将も日本人右腕のウイニングショットに思わず唸った。

 ニューヨーク・メッツの千賀滉大が現地8月25日、本拠地でのロサンゼルス・エンジェルス戦に先発登板。7回途中(105球)まで被安打4、4四死球、10奪三振、2失点の力投だったが、打線の援護に恵まれずチームは1対3で敗れ、今季7敗目(10勝)を喫した。

 初回にいきなり日本人対決が実現した。千賀は「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平とメジャー初対戦を迎えたが、力みからかボールが荒れてしまい、1球もストライクが入らず初対決は四球で歩かせた。

 3回は先頭打者に死球を与え、無死一塁で大谷と2度目の対戦。右腕はカットボールと速球でカウント1-2と追い込んだが、真ん中に甘く入った86.5マイル(約139.2キロ)のカットボールを大谷に右手一本ですくい上げられると、打球は勢い良くライトまでかっ飛び、右翼手がもたつく間に大谷は悠々セカンドベースに到達し、この打席は大谷に軍配。このあと千賀は犠牲フライと適時打で2点を失った。

 だが千賀は4回以降は立ち直り、エンジェルス打線に得点を与えない。5回1死、大谷との3度目の対戦では150キロのカットボール、鋭いフォークを多投するも、結局ここも四球。大谷とのメジャー初対戦は、1打数1安打2四球に終わった。

 7回には自らの代名詞である「お化けフォーク」で2つの三振を奪い、二桁に達したところでバック・ショーウォルター監督がマウンドへ。ボールを手渡した千賀は満足そうな笑みを浮かべ、集まった内野陣とハイタッチ。本拠地ファンからは惜しみないスタンディングオベーションが送られ、ベンチへ引き揚げた。
 
 先発として十分な仕事を果たすも、勝利には結びつかなかった千賀。だが、エンジェルスのフィル・ネビン監督にはメジャー1年目右腕のポテンシャルが目を引いたようだ。

 同監督は試合後の記者会見で「コウダイ・センガのフォークは私が今まで見た中で、最高のひとつだった」と絶賛。続けて「彼は何球か打たれない球を投げていて、攻略するのが難しかった」とフォーク以外のボールも質が高いと評した。そして、先制のきっかけとなる大谷の二塁打には「素晴らしい打席だった」と殊勲の活躍を見せた背番号17に賛辞を送った。

 開幕から先発ローテーションを守る千賀。メッツの地元放送局『SNY』によれば、千賀は試合後、右肘靱帯損傷が判明した大谷について「僕を含めて野球を好きな人は全員がショックな出来事だと思うし、これからどうなるか僕は全然知らないが、とにかくいい方向にすべてがいい方向に向かってくれるのがベストじゃないかと思います」とコメント。大谷の怪我を気遣う人柄を称えている。

 メジャー1年目ながら二桁勝利をマークするなど、いまやチームの大黒柱として大きな存在感を発揮している千賀。成績だけでなく、その人間性でも、背番号34はニューヨークを虜にしている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】10K!!千賀滉大が"お化けフォーク"で三振の山を築く

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