ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が右肘内側側副靱帯を損傷したことで、今オフのFA市場でもさまざまな影響を及ぼすとの予想が伝えられている。現在は打者としての出場を続けているものの、これまで通りの「二刀流」としての評価が大きく変わってくることも考えられ、FA市場の主役にも位置付けられていた大谷の去就が、また違った形でさらに注目されていくことになりそうだ。

　もちろん、米国内において、来るべきストーブリーグで話題となる日本人選手は大谷だけではない。シカゴのスポーツメディア『Bleacher Nation』では、オリックス・バファローズからポスティングによるメジャー移籍が囁かれている山本由伸を現地時間８月25日の特集記事の中で扱っている。

【画像】大谷翔平、ダルビッシュ、吉田正尚！メジャーリーグで活躍する日本人選手を一挙紹介！ 　同トピックはシカゴ・カブスの今オフの動向について、大谷以外のFA獲得候補について論じる内容となっており、フィラデルフィア・フィリーズのアーロン・ノラ、ロサンゼルス・ドジャースのフリオ・ウリアス、サンディエゴ・パドレスのブレイク・スネルら、他球団の主力選手の名前を列挙している。

　その上で、同じく候補として「マサヒロ・タナカ以来、最も期待されている投手として渡米する日本のエース、ヨシノブ・ヤマモト」として、今オフの渡米が有力の日本人右腕を挙げた。

　さらに米識者のジョン・ヘイマン氏のレポートを引用し「ヤマモトの最近の先発登板時に、スカウトに出向いていたチームの一つがカブスだったと伝えているが、これは予想通りである」と指摘。

　また、「その金額と組織のスカウティングレポートによって、その関心度がどれほど真剣であるかが決まるが、私たちはカブスが過去、タナカを真剣に追いかけたこと、コウダイ・センガを真剣に追いかけたこと、そしてセイヤ・スズキと契約したことを知っている。彼らはまた、韓国でイ・ジョンフをスカウトしていたと伝えられている」と振り返っており、これまでの日本・韓国選手と球団との関係性にも言及している。

　加えて同メディアは「カブスがヤマモトのポスティング・プロセスに真剣に関わることを強く望んでいる」として、地元球団に対して獲得を奨める言葉を記している。

　トピックでは、山本に対し「25歳のエース候補」とも評すなど、そのポテンシャルを極めて高く認めているのも窺える。現地メディアの反応や、過去多くの日本人選手が在籍してきている事実からも、カブスの本気度は決して低くはないだろう。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】メジャー初対戦の千賀滉大から鋭い二塁打を放つ大谷翔平

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