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プロ野球

【新助っ人通信簿:パ・リーグ】ロッテはポランコらが大活躍も、ソフトバンクは新外国人合計1本塁打の大誤算<SLUGGER>

藤原彬

2023.08.28

巨人から加入した8月に8本塁打を量産してタイトル争いに食い込んできた。写真:産経新聞社

巨人から加入した8月に8本塁打を量産してタイトル争いに食い込んできた。写真:産経新聞社

 2023年シーズンも残り1ヵ月余り。今季から各球団に加わった助っ人たちはどのような働きを見せているのか。チームごとに通信簿形式(「よくできました」「まずまずです」「可もなく不可もなく」「がんばりましょう」)で採点してみよう。

■オリックス
評価:可もなく不可もなく

 メジャーで経験を積んだ選手を多く獲得し、その代表格と言えるゴンザレスは内野全ポジションをこなして首脳陣の起用に幅を作っている。OPS.632と打力はリーグ平均以下だが、故障離脱期間がありながら9本塁打とパワーは発揮している。大砲として期待されたシュウィンデルは5月に放った1本のみで、腰を痛めて7月に一時帰国。その穴を埋めたのが育成枠で入団したセデーニョで、わずか40試合ながら8本塁打を記録。ホームランを打った7試合でチーム負けなしと不敗神話を継続している。魔球が話題になったコットンは8登板のみ、ニックスは2先発だけで右ヒジの検査を受けるため7月に帰国した。

■ロッテ
評価:よくできました

 投打で新助っ人が戦力に厚みを加えている。新加入のポランコがリーグ2位の20本塁打を記録してタイトル争いに加わり、チーム最多の58打点を挙げていなければ、打線の得点は今以上に伸び悩んだはずだ。同じく巨人から移籍したメルセデスが防御率2.95と安定して試合を作れば、ペルドモも勝利の方程式に加わり、リーグダントツの36ホールドを稼いでいる。6月からはカスティーヨを先発にまわし、7月下旬には打線強化へブロッソーを獲得したが、さしたるプラスになっていない。それでも、コアメンバーに加わった3人の活躍だけで、外国人選手の貢献度では十分に優位性を作れている。

■ソフトバンク
評価:可もなく不可もなく

 オフに大型補強を施したが、額面どおりに活躍する選手と期待外れの差が激しい。ロッテから加入したオスナはセーブ数こそ19にとどまっているが、防御率0.72、被打率.167、K/BB11.33など昨季同様の支配力を誇示する。来日4年目のガンケルは5月から3度の先発機会で結果を残せず、二軍でも防御率3.33で上からお呼びはかからない。7月に緊急補強したヘルナンデスは初登板で最初の打者に被弾したが、速球自慢を武器に巻き返せるか。野手はメジャーで実績のあるアストゥディーヨが打率1割台で1本塁打、ホーキンスも二軍での79試合で4本のみと大誤算。急きょ呼び戻したデスパイネからも快音は聞こえていない。
■楽天
評価:がんばりましょう

 助っ人の不振がチーム停滞の要因となっている。新加入のフランコはチーム2位の11ホーマーを放ち、メジャーで20本塁打以上3度の長打力は発揮しているが、打率.231とOPS.667はリーグ平均を下回る。投手ではバニュエロスが5月に先発機会を得ながら0.2回で6失点と炎上して、二軍でも防御率4.08で一軍の舞台復帰は遠そうだ。昨季に巨人でイースタン・リーグ最多の58打点を記録したウレーニャは、二軍での63試合でチーム4位の5本塁打を放っているが、確実性は薄れている。

■日本ハム
評価:まずまずです

 中日から加入したマルティネスがオールスターに初選出されるなど、攻撃型捕手として際立った活躍を見せている。いずれもリーグ6位の14本塁打と57打点を記録しているだけでなく、外国人投手の先発試合以外もマスクをかぶり、総合指標WAR2.2は12球団の外国人野手でトップの数値だ。5月に支配下登録されたハンソンは二遊間をこなせるが、打率.148と打撃で存在感を発揮できず一軍定着は厳しい。6月に来日したマーベルは、8月に2度も先発投手の負傷降板を引き継ぐロング救援で2勝を手にした。

■西武
評価:がんばりましょう

「助っ人」と呼べるのはチーム最多の12本塁打を記録しているマキノンぐらいで、それにしてもOPS.701は一塁手で4番を張る打者としては少々物足りない。リードオフの役割も担ったペイトンは打率2割を上回るのが精一杯で、四球率4.6%もかなり低い。このペイトンが8月から3番を任されている起用にチームの現状が現れている。走塁指標もマイナスで、WAR-1.3はパ・リーグ全選手のワーストだ。救援陣に加わったティノコは35登板で1被弾しかせず、防御率3.09はまずまずだが厳しい場面での登板は多くなく、年俸1億円は割高感がある。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。
 
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