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プロ野球

ベイスターズに優勝エキス注入!“球団レジェンド"ボビー・ローズ氏「彼らは的確にマネージしてくれる」と首脳陣の能力に太鼓判!

萩原孝弘

2023.09.06

6月以来の来日でペナントを争うベイスターズを応援したローズ氏。写真:萩原孝弘

6月以来の来日でペナントを争うベイスターズを応援したローズ氏。写真:萩原孝弘

 1998年、38年ぶりの日本一を果たした横浜ベイスターズ。“マシンガン打線"と他球団に恐れられた攻撃陣の中核にどっしりと鎮座していたのボビー・ローズ氏だった。

 横浜大洋ホエールズから横浜ベイスターズに改名した1993年に来日し、8年間通じて打率.325、ホームラン167本、打点808の数字を残しチームに貢献。99年には打率.369、打点153で打撃成績二冠に輝くなど、未だ語り継がれる“ベイスターズ史上最強外国人選手"だ。

 そんなローズ氏が今年6月、交流戦でのイベント「GET THE FLAG SERIES」で12年ぶりに来日。その際は「だれも自分のことなど覚えてないだろう」との思いとは裏腹にファンは大熱狂。思わず感涙を流したローズ氏は「6月の来日でファンの素晴らしい歓迎を目の当たりにして、1998年に生まれた娘リアンナにも、横浜の美しい街並みや空、ベイスターズファンの素晴らしさを見せたいと思いました」と再来日を決意。11日間の滞在で親友の谷繁元信氏のYoutube「谷繁ベースボールチャンネル」に出演するなど精力的に活動した。
 
 また「日本、そして横浜のファンの皆さんに感謝の念を表さなければならない」とファンとの交流も目的で、甲子園と横浜スタジアムでファンとともに観戦を楽しんだ。

 29日に甲子園に舞い戻ったローズ氏は「日本人にとって歴史が詰まっている球場であることは知っていますが、ローズ家にとっても素晴らしいたくさんの思い出がある球場です」と回想。「アメリカにはないdirt infield(芝のない内野)に手こずった日々、98年のリーグ優勝、99年のオールスター戦では、当時5歳だった息子コーディと一緒にベンチに入り、息子の前でホームランを打った思い出があります。今回、久しぶりに甲子園を訪れることができて非常にエキサイティングでした」と振り返った。しかもこの日はベイスターズが9回に大逆転勝利を納めたこともあり「信じられないゲームを見られました」と大興奮。ツアーに同行した歌手の相川七瀬さんや、レフトビジター席で応援していたファンとハイタッチを繰り返した。

 1日には横浜スタジアムのライトスタンドで観戦。「応援団の皆さんが、今でもベイスターズのチャンスには、自分のヒッティングマーチを奏でてくれていることは知っていましたが、実際にライトスタンドで応援を聞いた時は鳥肌が立ちました。最後まで“ローズジャンプ"のタイミングはうまくつかめませんでしたが」と苦笑い。この日もベイスターズは快勝し、ファンとともに喜びを分かち合い「家族と一緒に忘れられない思い出が作れました」と満面の笑みを見せていた。
 
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