またペナントレース終盤、上位を狙い戦っている古巣に対し「DeNAベイスターズは、三浦大輔監督、石井琢朗、鈴木尚典、斎藤隆コーチと、優勝を知っている素晴らしいコーチ陣が揃っています。幸いなことに私は、彼らが若手の時から共にプレーをし、たくさんの失敗や敗戦を繰り返す中で、どうやれば勝てるのかを一緒に模索した仲間です。彼らは連敗も連勝も優勝も知っている素晴らしいスタッフです。間違いなくこれからも、彼らはチームを的確にマネージしてくれるでしょう」とともに頂点を極めた仲間の手腕を信頼。
  　気になる選手には「たくさんいるのですが、1人を挙げるとすれば牧選手です。彼はまだ25歳ですが、既に素晴らしいキャリアが始まっています。私は8シーズンしかプレーしませんでしたが、10年、15年と長くプレーして、ベイスターズ史上最強のセカンドベースマンになってくれることを願っています」と奇しくも優勝時の98年生まれで、ポジションも“4番・セカンド"と共通している後輩にエールを送った。

　４日に帰国となったが「次回の来日ももちろん楽しみです」と早くも再来日を宣言。「次回は、野球はもちろん、7月7日の七瀬（相川七瀬さん）のライブにも行ってみたいと今から楽しみにしています」とさらに活動の輪を広めたいと意欲を見せた。

　滞在期間中はベイスターズも6勝2敗と、ラッキーチャームぶりも発揮したローズ氏。レジェンド助っ人の煌めきは、いまもなお色褪せることを知らない。

　取材・文・写真●萩原孝弘
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