侍ジャパン

完投で初の世界一に導いた前田悠伍「小林隼翔を中心に最高のチームができた。世界一に相応しい」と一丸での戴冠を強調【U-18W杯】

THE DIGEST編集部

2023.09.11

決勝の台湾戦をひとりで投げ切り完投した前田。写真:鈴木颯太朗

 若き侍ジャパンがU-18W杯決勝で開催国の台湾を倒し、初の世界一に輝いた。

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 初回に1点を許した日本は4回に反撃する。先頭の3番・緒方漣(横浜)が四球で出塁すると、4番の武田陸玖(山形中央)が送りバントをきっちり決めて1死二塁に。続く5番の丸田湊斗(慶応)がセーフティバントを成功させると、1死一、三塁で6番の髙中一樹(聖光学院)がスクイズ。三塁手の暴投もあって、一塁走者の丸田も生還し2対1と逆転に成功した。

 投げては先発の前田悠伍(大阪桐蔭)が7回、92球、被安打4、奪三振5、与四球2、失点1と圧巻の投球を披露。4回に二死一、二塁、6回には二死一、三塁のピンチを迎えたものの、それぞれ後続を打ち取って2回以降、台湾に得点を許さなかった。

 前田は試合後、「初回に点を取られたんですけど、焦ることなく、味方が絶対に点と取ってくれると信じて投げていました」と冷静に投球できていたと語り、「とにかく打たれてもチームを優勝に導くことだけを意識してピッチングしました」と振り返った。
 
 ピンチを迎えた場面も、「冷静に1球1球を丁寧に投げ込むところだけを意識していました」と集中を切らさなかったと語り、「最高のチームですし、点を取ってくれたみんなに感謝したい」と打撃陣を称えた。

 前田は9月3日のオープニングラウンド第3戦のアメリカ戦で5回と2/3、7日のスーパーラウンド第1戦の韓国戦で4回を投げて、いずれも無失点。決勝の台湾戦では1失点を喫したものの、7回をひとりで投げ切って完投し、日本を初の世界一に導いた。

「悲願の世界一を全員で獲ろうとして、勝てて素直にうれしいです」と喜びを表現した前田は、「小林(隼翔/広陵)を中心に最高のチームができたと思いますし、世界一に相応しいチームだと思います」と、脳しんとうの影響で決勝も欠場した小林主将の名前を出し、一丸での戴冠を強調した。

構成●THE DIGEST編集部

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