今季は広島、西武が若きOBにチームの再建を託した。広島は新井貴浩監督、そして西武は松井稼頭央監督が就任。広島は昨季まで4年連続Bクラス、西武は昨季3位ではあったもののオフに森友哉がFAで退団と、両監督ともにチームの建て直しのタイミングでの就任となった。
「育成改革」に着手する西武、入団テストで徹底したデータ収集!多種多様な計測数値から潜在能力を可視化する意図とは?<SLUGGER>
ただシーズンが進んだ現在、この2球団の明暗はくっきりと分かれている。広島は貯金11で2位につける一方、西武は借金11で5位最下位と低迷。これを受け、新井監督を高く評価する一方、松井監督の手腕を疑う声も出ているようだ。だが、こうした評価は果たして適切なのだろうか。
まず、西武の低迷については何よりも戦力的な不足が大きい。前述した森に加え、昨季の本塁打王・山川穂高を欠いた今季の西武打線は一気に迫力を失っている。ここまでの1試合平均得点は3.01点。これは中日に次ぐ12球団ワースト2位の数字である。
特に問題が深刻なのが外野手だ。今季は新外国人選手や若手が多く出場機会を得ているが、大きな弱点になっている。控えレベルの選手に比べ、どれだけチームの勝利を増やしたかを表す総合貢献度WAR(Wins Above Replacement)を見ると、西武の外野陣は-3.4。ソフトバンクが10.0、日本ハムが8.3など好値を記録する中、決定的な後れをとっている。これについてはチームの戦力の差というほかなく、監督の手腕ではどうしようもないところだ。
▼2023年パ・リーグ外野手WAR
ソフトバンク 10.0
日本ハム 8.3
楽天 4.4
オリックス 4.1
楽天 4.1
ロッテ 0.9
西武 -3.4
一方、新井監督はどうだろうか。ここまで広島は11もの貯金を作っているが、得失点差は-7。この値だと、本来は勝率5割未満となるのが妥当だが、広島は.544と素晴らしい勝率を記録している。少ない得失点差で優位に立っていないにもかかわらず多くの勝利を積み重ねているところに、監督としての手腕を感じる人もいるかもしれない。
「育成改革」に着手する西武、入団テストで徹底したデータ収集!多種多様な計測数値から潜在能力を可視化する意図とは?<SLUGGER>
ただシーズンが進んだ現在、この2球団の明暗はくっきりと分かれている。広島は貯金11で2位につける一方、西武は借金11で5位最下位と低迷。これを受け、新井監督を高く評価する一方、松井監督の手腕を疑う声も出ているようだ。だが、こうした評価は果たして適切なのだろうか。
まず、西武の低迷については何よりも戦力的な不足が大きい。前述した森に加え、昨季の本塁打王・山川穂高を欠いた今季の西武打線は一気に迫力を失っている。ここまでの1試合平均得点は3.01点。これは中日に次ぐ12球団ワースト2位の数字である。
特に問題が深刻なのが外野手だ。今季は新外国人選手や若手が多く出場機会を得ているが、大きな弱点になっている。控えレベルの選手に比べ、どれだけチームの勝利を増やしたかを表す総合貢献度WAR(Wins Above Replacement)を見ると、西武の外野陣は-3.4。ソフトバンクが10.0、日本ハムが8.3など好値を記録する中、決定的な後れをとっている。これについてはチームの戦力の差というほかなく、監督の手腕ではどうしようもないところだ。
▼2023年パ・リーグ外野手WAR
ソフトバンク 10.0
日本ハム 8.3
楽天 4.4
オリックス 4.1
楽天 4.1
ロッテ 0.9
西武 -3.4
一方、新井監督はどうだろうか。ここまで広島は11もの貯金を作っているが、得失点差は-7。この値だと、本来は勝率5割未満となるのが妥当だが、広島は.544と素晴らしい勝率を記録している。少ない得失点差で優位に立っていないにもかかわらず多くの勝利を積み重ねているところに、監督としての手腕を感じる人もいるかもしれない。
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