現地９月11日、右脇腹を負傷しているロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地でのシアトル・マリナーズ戦で「２番・指名打者」として先発メンバーに名を連ねた。しかし発表から約１時間後に急遽スターティングメンバーから外れ、８試合連続のベンチスタートに。結局、最後まで大谷の出番はなく、４年ぶりとなる８試合連続欠場となった。

【動画】延長10回にデュルーリーが放った弾丸ライナーの２ラン本塁打をチェック！

　大谷を欠いたエンジェルスは延長の末に８対５でマリナーズに勝利し、３連戦の初戦を制した。この試合で、ベンチに控える大谷の存在感がマリナーズを惑わせたかもしれないシーンがあった。３対３で突入したタイブレークの延長10回。２死二塁で打席に立ったブランドン・デュルーリーが２ラン本塁打を放ってエンジェルスが５対３と逆転した場面だ。
  　米スポーツメディア『The Athletic』のエンジェルス番サム・ブルーム記者はこの場面について、「私は困惑している。なぜマリナーズはデュルーリーを歩かせて、次のパリスと勝負しなかったのか。テレビ中継では、“パリスの時に、代打でオオタニが出てくる可能性を懸念したのかもしれない”と指摘していた。ただ、その可能性はさすがに低いだろうから、マリナーズの決断は不思議なものだった」と自身のX（旧ツイッター）に綴っている。

　デュルーリーの後続打者カイレン・パリスは、９回に安打で出塁した指名打者のマイク・ムスタカスに代わって代走で出場。９月１日に昇格したばかりの21歳で、実際に10回の打席では見逃し三振に倒れている。ベンチに控えていた大谷の存在が、マリナーズにデュルーリーとの勝負を決断させたのかもしれない。

　その大谷について、フィル・ネビン監督はマリナーズとの試合前、「彼から『今日はその日（復帰する日）ではない』と言いに来た。彼は本当に（復帰が）近いと感じている。ただ、今日はうまくいかなかった」とコメントし、復帰のタイミングは「明日、または水曜日かもしれない。（木曜日には）オフもある」と状況を説明していた。

構成●THE DIGEST編集部

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