試合直前にまさかの“スタメン取り消し”だ。

　現地９月11日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地シアトル・マリナーズ戦の先発オーダーにいったんは「２番・指名打者」として名を連ねたものの、その約１時間後に急遽スターティングメンバーから外され、８試合連続のベンチスタート。代わりにマイク・ムスタカスが「４番・指名打者」として同試合に先発出場している。
  　現地４日のボルティモア・オリオールズ戦前に行なった打撃練習で右脇腹を負傷し、それからは、打者としても試合に出場できていない大谷。代打としての出番もなく、ここ数年にわたって圧巻のパフォーマンスを披露してきた二刀流スターにとって、８試合連続の欠場というのは、左膝蓋骨の修復手術を受けた2019年９月以来、約４年ぶりの出来事だ。

　この試合前には、地元放送局『Bally Sports West』の取材に応じたエンジェルスのフィル・ネビン監督が、心配される背番号17の状態について言及。「今日こそ大丈夫だと自信を持っていた」としながらも、「彼はウォーミングアップして治療を終え、ケージ内でスイングを少ししたが、まだ100パーセントの状態ではなかった」と説明している。

　また、「彼から『今日はその日（復帰する日）ではない』と言いに来た」と舞台裏を明かせば、「彼は本当に（復帰が）近いと感じている。ただ、今日はうまくいかなかった」と言及。復帰のタイミングについては、「明日、または水曜日かもしれない。（木曜日には）オフもある」と語り、「彼はプレーしたがっている。それが鍵だ」と力を込めていた。いまだ近日中の復帰を模索しているようだ。

　なお、大谷ら主力選手を欠くエンジェルスだが、この日は延長11回の末、マリナーズに８対５で勝利。チームの連勝を「３」に伸ばしている。

構成●THE DIGEST編集部

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