▶収穫と誤算
青柳晃洋が開幕からローテーションを一年間守り切ったことは、大きな収穫となった。当初は西勇輝、秋山拓巳、岩貞祐太、藤浪晋太郎、メッセンジャー、才木浩人、小野泰己らが開幕ローテーションの候補に挙げられていた。しかし、最後まで投げることができたのは西と青柳だけだった。
青柳は2月の一軍キャンプ、オープン戦と結果を残し続けた。昨季までと大きく違ったのは四死球が激減したことだ。2016年は68.2イニングを投げて40与四球だったのに対し、今季は143.1回で42個。単純に半分に減った計算になる。
二軍生活が長かった昨季、現役時代に先発も中継ぎも経験した福原忍投手コーチや安藤優也育成コーチからもらった言葉が青柳を生まれ変わらせた。「先発は自分の失敗を自分で取り返せる。1点取られても、6回終わってみた時に3失点でいいんだから」。
それまでは1つでも四球を出すと、これ以上与えてはいけないと力んで余計に制球が乱れることが多かったが、今季はすぐに立て直すことができた。7月は未勝利ながらも矢野燿大監督の起用に応え、9月には3勝を挙げてキャリアハイの9勝。プロ入り初の規定投球回にも到達した。早くもこちらとしては来季の2桁勝利を計算したい。
大きな"誤算"は近本光司だ。といってもお察しの通り、良い方の誤算である。藤原恭大(ロッテ)、辰巳涼介(楽天)を外し、いわゆる外れ外れ1位で入団。もちろん即戦力として期待はされていたが、正直、温かく迎える阪神ファンばかりではなかった。しかし、走力は言うまでもなく、170㎝の小柄でも長打を打てることをキャンプからアピール。終わってみれば142試合に出場し、セ・リーグ新人歴代最多の159安打、9本塁打。36盗塁でタイトルも獲得した。クレバーな言葉を並べ、思考力の高さも際立ったルーキーに、2年目のジンクスなどあるはずもない。
青柳晃洋が開幕からローテーションを一年間守り切ったことは、大きな収穫となった。当初は西勇輝、秋山拓巳、岩貞祐太、藤浪晋太郎、メッセンジャー、才木浩人、小野泰己らが開幕ローテーションの候補に挙げられていた。しかし、最後まで投げることができたのは西と青柳だけだった。
青柳は2月の一軍キャンプ、オープン戦と結果を残し続けた。昨季までと大きく違ったのは四死球が激減したことだ。2016年は68.2イニングを投げて40与四球だったのに対し、今季は143.1回で42個。単純に半分に減った計算になる。
二軍生活が長かった昨季、現役時代に先発も中継ぎも経験した福原忍投手コーチや安藤優也育成コーチからもらった言葉が青柳を生まれ変わらせた。「先発は自分の失敗を自分で取り返せる。1点取られても、6回終わってみた時に3失点でいいんだから」。
それまでは1つでも四球を出すと、これ以上与えてはいけないと力んで余計に制球が乱れることが多かったが、今季はすぐに立て直すことができた。7月は未勝利ながらも矢野燿大監督の起用に応え、9月には3勝を挙げてキャリアハイの9勝。プロ入り初の規定投球回にも到達した。早くもこちらとしては来季の2桁勝利を計算したい。
大きな"誤算"は近本光司だ。といってもお察しの通り、良い方の誤算である。藤原恭大(ロッテ)、辰巳涼介(楽天)を外し、いわゆる外れ外れ1位で入団。もちろん即戦力として期待はされていたが、正直、温かく迎える阪神ファンばかりではなかった。しかし、走力は言うまでもなく、170㎝の小柄でも長打を打てることをキャンプからアピール。終わってみれば142試合に出場し、セ・リーグ新人歴代最多の159安打、9本塁打。36盗塁でタイトルも獲得した。クレバーな言葉を並べ、思考力の高さも際立ったルーキーに、2年目のジンクスなどあるはずもない。