いよいよ明日(現地10月3日)からMLBのプレーオフが始まる。ワールドチャンピオンの座を賭けた争いを制するのは一体どのチームなのか。ナショナル・リーグ進出6チームの戦力を分析する。
【山本萩子のMLBプレーオフ至上主義!│前編】球場の盛り上がり、選手の表情、起用法...何もかもいつもと違う独特の魅力<SLUGGER>
▼ブレーブス(第1シード)
104勝58敗(東地区1位)
戦力評価:A
間違いなくワールドチャンピオン候補最右翼としてプレーオフに臨む。レギュラーシーズンはMLB最多の104勝。史上初の40本塁打&70盗塁を達成したロナルド・アクーニャJr.、今季MLB最多54本塁打を放ったマット・オルソンを擁する打線は史上屈指の破壊力を誇り、2人以外にも30発以上が3人もいる。
投手陣は最多勝利&奪三振王のスペンサー・ストライダーがエースを務め、一時は不安視されていたブルペンも、途中加入した元阪神のピアース・ジョンソンの活躍もあっていい状態になってきた。不安要素を挙げるとすれば、マックス・フリード、チャーリー・モートン両先発の故障の状態。モートンは地区シリーズは投げられない公算が高く、まずはここが第一関門になりそうだ。
▼ドジャース(第2シード)
100勝62敗(西地区1位)
戦力評価:B
序盤はもたついたが、終わってみれば3年連続100勝&ここ11年で10度目の地区優勝を底力を発揮。打線ではムーキー・ベッツ&フレディ・フリーマンのMLB最強1・2番コンビが猛威を振るい、ベテランのJD・マルティネスやジェイソン・ヘイワードも見事な復活を果たした。スーパーユーティリティのクリス・テイラー&エンリケ・ヘルナンデスとベンチの層も厚く、打線に関しては心配なさそうだ。
だが、看板であるはずの投手力が今年は弱い。特に先発陣は故障者続出やフリオ・ウリアスのスキャンダルもあり、35歳のクレイトン・カーショウ、37歳のランス・リン、そしてルーキーのボビー・ミラーという布陣。地区シリーズからブルペン総動員で臨むことになると思われるが、1ヵ月に及ぶ長丁場のプレーオフを勝ち抜くには不安を抱かざるを得ない。 ▼ブルワーズ(第3シード)
92勝70敗(中地区1位)
戦力評価:B
2年連続地区優勝を果たし、ここ6年間で5度目のプレーオフ進出。21年のサイ・ヤング賞投手コービン・バーンズ、8月の月間最優秀投手フレディ・ペラルタを擁する先発陣はブレーブスにも引けを取らない強力布陣。そして抑えには魔球“エア・ベンダー”を操るデビン・ウィリアムズが控える。
一方、打線は本塁打リーグ12位、OPS14位と端的に言ってパワー不足。機動力を絡めて、何とかリーグ平均程度の得点力を保ってはいるものの、ワイルドカード・シリーズを勝った場合に地区シリーズでぶつかるドジャースには今季6試合で1勝5敗と分が悪い。レギュラーシーズンで不振だったウィリー・アダメス、ラウディ・テレーズの奮起が必要不可欠だ。
▼フィリーズ(第4シード)
90勝72敗(東地区2位)
戦力評価:B
ワイルドカードでの出場とはなったが、昨年も下克上の連続でワールドシリーズまで駆け上がったチームだけに、決して侮れない。打線は打率1割台&47本塁打の型破り核弾頭カイル・シュワーバーを筆頭に、WBCでも活躍したトレイ・ターナー、千両役者ブライス・ハーパーと強者揃いで、一度火がつくと止まらない爆発力を秘める。
一方、投手陣は先発二枚看板の一角アーロン・ノラが不振。エースのザック・ウィーラーの出来がカギになりそうだ。ブルペンは奪三振も与四球も多い劇場型が多く、最後までハラハラドキドキの展開必至になりそう。ただ、熱狂的なファンの声援も含め、このチームには数字では表現できない“怖さ”がある。昨年と同じく、一気に頂点まで駆け上がっても不思議はない。
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▼ブレーブス(第1シード)
104勝58敗(東地区1位)
戦力評価:A
間違いなくワールドチャンピオン候補最右翼としてプレーオフに臨む。レギュラーシーズンはMLB最多の104勝。史上初の40本塁打&70盗塁を達成したロナルド・アクーニャJr.、今季MLB最多54本塁打を放ったマット・オルソンを擁する打線は史上屈指の破壊力を誇り、2人以外にも30発以上が3人もいる。
投手陣は最多勝利&奪三振王のスペンサー・ストライダーがエースを務め、一時は不安視されていたブルペンも、途中加入した元阪神のピアース・ジョンソンの活躍もあっていい状態になってきた。不安要素を挙げるとすれば、マックス・フリード、チャーリー・モートン両先発の故障の状態。モートンは地区シリーズは投げられない公算が高く、まずはここが第一関門になりそうだ。
▼ドジャース(第2シード)
100勝62敗(西地区1位)
戦力評価:B
序盤はもたついたが、終わってみれば3年連続100勝&ここ11年で10度目の地区優勝を底力を発揮。打線ではムーキー・ベッツ&フレディ・フリーマンのMLB最強1・2番コンビが猛威を振るい、ベテランのJD・マルティネスやジェイソン・ヘイワードも見事な復活を果たした。スーパーユーティリティのクリス・テイラー&エンリケ・ヘルナンデスとベンチの層も厚く、打線に関しては心配なさそうだ。
だが、看板であるはずの投手力が今年は弱い。特に先発陣は故障者続出やフリオ・ウリアスのスキャンダルもあり、35歳のクレイトン・カーショウ、37歳のランス・リン、そしてルーキーのボビー・ミラーという布陣。地区シリーズからブルペン総動員で臨むことになると思われるが、1ヵ月に及ぶ長丁場のプレーオフを勝ち抜くには不安を抱かざるを得ない。 ▼ブルワーズ(第3シード)
92勝70敗(中地区1位)
戦力評価:B
2年連続地区優勝を果たし、ここ6年間で5度目のプレーオフ進出。21年のサイ・ヤング賞投手コービン・バーンズ、8月の月間最優秀投手フレディ・ペラルタを擁する先発陣はブレーブスにも引けを取らない強力布陣。そして抑えには魔球“エア・ベンダー”を操るデビン・ウィリアムズが控える。
一方、打線は本塁打リーグ12位、OPS14位と端的に言ってパワー不足。機動力を絡めて、何とかリーグ平均程度の得点力を保ってはいるものの、ワイルドカード・シリーズを勝った場合に地区シリーズでぶつかるドジャースには今季6試合で1勝5敗と分が悪い。レギュラーシーズンで不振だったウィリー・アダメス、ラウディ・テレーズの奮起が必要不可欠だ。
▼フィリーズ(第4シード)
90勝72敗(東地区2位)
戦力評価:B
ワイルドカードでの出場とはなったが、昨年も下克上の連続でワールドシリーズまで駆け上がったチームだけに、決して侮れない。打線は打率1割台&47本塁打の型破り核弾頭カイル・シュワーバーを筆頭に、WBCでも活躍したトレイ・ターナー、千両役者ブライス・ハーパーと強者揃いで、一度火がつくと止まらない爆発力を秘める。
一方、投手陣は先発二枚看板の一角アーロン・ノラが不振。エースのザック・ウィーラーの出来がカギになりそうだ。ブルペンは奪三振も与四球も多い劇場型が多く、最後までハラハラドキドキの展開必至になりそう。ただ、熱狂的なファンの声援も含め、このチームには数字では表現できない“怖さ”がある。昨年と同じく、一気に頂点まで駆け上がっても不思議はない。
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