今オフ、ポスティングシステムでのメジャー挑戦が濃厚な日本人右腕に注がれる関心度は高まるばかりだ。

　米メディア『The Athletick』のアンドリュー・バガーリー記者によると、サンフランシスコ・ジャイアンツのファルハン・ザイディ球団社長が、オリックスの山本由伸を獲得するために、チームの新監督探しを一時中断したと報じた。
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　ザイディ氏は以前から25歳の日本人右腕の獲得を熱望しており、山本が先発したロッテとのクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージ第１戦（10月18日）を現地で視察したほど、一挙手一投足に熱い視線を送っている。この日の山本は７回を投げて10安打５失点と精彩を欠いたが、チームの勝利に貢献した。

　間近で見た同氏は「彼は本当に世界でもトップクラスの先発投手だ。大げさに聞こえるかもしれないが、そんなことはない。２、3か月後のポスティングを見据えて、彼の研究を続けているところだ」とコメント。山本への興味は変わらず、その口調は熱かった。
  　ジャイアンツは今シーズン終盤にゲーブ・キャプラー監督を解任し、指揮官の座が空席となっている。ゆえに多くの候補者と現在面談を進めているが、来シーズンの巻き返しに向けて先発投手の補強も同時に着手。今オフにはフリーエージェントとなる大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）の獲得も水面下で動いていると噂されており、並々ならぬ補強を模索している。

　米スポーツサイト『Bleacher Report』は「25歳のヨシノブ・ヤマモトは間違いなくメジャーリーグ以外では最も偉大な投手だ。そのためジャイアンツはヤマモトと契約することは大きなメリットとなるだろう」と記し、日本人右腕の加入は大きなプラスだと強調している。

　ジャイアンツ以外にも多くのメジャー球団が関心を寄せている山本。CSを突破し、チームを２年連続日本一に導けば、NPB最高右腕の価値はさらに高まることになるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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