今オフのFA市場で複数の日本人投手がターゲットとなりそうだ。山本由伸(オリックス)を筆頭に、今永昇太(DeNA)や松井裕樹(楽天)にMLB関係者の注目が集まり、上沢直之(北海道日本ハム)にも渡米の可能性が囁かれている。
【動画】オリックス公式が配信した「あの頃のBoku 山本由伸投手」をチェック!
そんななか、セントルイス・カーディナルス専門メディア『Redbird Rants』は10月19日、日本人投手に焦点を当てた特集記事「“獲るべき”選手と“回避すべき”選手」を配信した。同メディアは来季に向けて「カーディナルスは3人の先発投手を求めている」とチーム事情に触れながら、それぞれの日本人投手を紹介している。
まずは、これまでの米国内での報道と同じく、ポスティングでの移籍が確実視されている山本の実力に最大限の評価を付けた。「簡潔に言えば、おそらく今オフの先発投手の中で最高の存在になるだろう。米球団のFA選手よりも優れている」と称え、「防御率、勝利数、奪三振数でNPB全体をリードし、3年連続の三冠王を達成した。この25歳の先発投手を獲得するには高額が必要になるだろうが、カーディナルスは喜んで準備するはずだ」と見通して、“獲るべき”選手と報じた。
また、来季に向けてブルペンの補強も必要と説いており、クローザーの松井も“獲るべき”投手に挙げている。NPB史上最年少で通算200セーブを達成した実績を評価し、海外FAでの獲得が可能なことから「今オフの主な焦点は先発投手だが、オールスター級のクローザーとして比較的安価に獲得できるマツイは、非常に魅力的なオプションだ」と主張している。
加えて同メディアは、マイルズ・マイコラス、田口壮、キム・グァンヒョンといった過去に所属した選手名を挙げ、過去の日本と韓国球界からの補強を振り返りながら「カーディナルスは他国からアメリカにやって来る選手がプレーするのに最適なチームだ」と存在意義を強調した。
記事ではほかにも「多くの選手がアメリカで顕著な成功を収めているが、MLBに飛び込んだすべての日本人選手が成功するわけではない」とも指摘。たとえば今永も「三振奪取能力や速球はとても興味深く、MLBでも日本で実践しているような組み立てができれば、最高の先発投手になるだろう」と評したが、「現状、マイコラスやスティーブン・マッツよりも効果的と言うのは難しいだろう」と見立てた。
上沢についても「2023年シーズンの防御率2.96、WHIP1.135は素晴らしい数字だが、チームのニーズには合わないだろう。ウエサワの獲得に動くのであれば、別の内部オプション(マシュー・リベラトーレ、ザック・トンプソン、マイケル・マクグリービー、ダコタ・ハドソン)がある」と記して、今永と上沢を“回避すべき”投手に挙げている。
多くの投手のMLB行きが有力とされる今オフに、どの球団がどの日本人投手の獲得に向かうのか。いずれにせよ、新たな日本人MLBプレーヤーの誕生の瞬間が楽しみでならない。
構成●THE DIGEST編集部
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まずは、これまでの米国内での報道と同じく、ポスティングでの移籍が確実視されている山本の実力に最大限の評価を付けた。「簡潔に言えば、おそらく今オフの先発投手の中で最高の存在になるだろう。米球団のFA選手よりも優れている」と称え、「防御率、勝利数、奪三振数でNPB全体をリードし、3年連続の三冠王を達成した。この25歳の先発投手を獲得するには高額が必要になるだろうが、カーディナルスは喜んで準備するはずだ」と見通して、“獲るべき”選手と報じた。
また、来季に向けてブルペンの補強も必要と説いており、クローザーの松井も“獲るべき”投手に挙げている。NPB史上最年少で通算200セーブを達成した実績を評価し、海外FAでの獲得が可能なことから「今オフの主な焦点は先発投手だが、オールスター級のクローザーとして比較的安価に獲得できるマツイは、非常に魅力的なオプションだ」と主張している。
加えて同メディアは、マイルズ・マイコラス、田口壮、キム・グァンヒョンといった過去に所属した選手名を挙げ、過去の日本と韓国球界からの補強を振り返りながら「カーディナルスは他国からアメリカにやって来る選手がプレーするのに最適なチームだ」と存在意義を強調した。
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上沢についても「2023年シーズンの防御率2.96、WHIP1.135は素晴らしい数字だが、チームのニーズには合わないだろう。ウエサワの獲得に動くのであれば、別の内部オプション(マシュー・リベラトーレ、ザック・トンプソン、マイケル・マクグリービー、ダコタ・ハドソン)がある」と記して、今永と上沢を“回避すべき”投手に挙げている。
多くの投手のMLB行きが有力とされる今オフに、どの球団がどの日本人投手の獲得に向かうのか。いずれにせよ、新たな日本人MLBプレーヤーの誕生の瞬間が楽しみでならない。
構成●THE DIGEST編集部
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