吉井理人監督の新体制で挑んだ今季のロッテはシーズン序盤に一時首位に立つなど健闘を見せるも、最終的には首位オリックスと15.5ゲーム差の2位でシーズンを終えた。
【2023ドラフト候補ランキング最終版|1~10位】東洋大・細野、青山学院大・常広、国学院大・武内...1位は果たして<SLUGGER>
序盤に優勝争いをしていたように、一軍の戦力がベストな状態を保つことができればリーグ優勝も夢ではない。しかし、イースタン・リーグ最下位の結果からも分かる通り選手層が薄く、主力の不調や故障に対応できない課題が露呈した形となった。このため今年のドラフトでは、現在の戦力に刺激を与えられるような即戦力選手中心の指名を推奨したい。
まず1位で狙いたいのが、将来クリーンナップを任せられる強打者。その筆頭が度会隆輝(ENEOS)だ。高卒3年目にして社会人屈指の強打者へと成長を遂げ、プロ入り後も打率3割、20本を期待できる存在。佐々木麟太郎(花巻東高)の米国留学表明もあり指名が集中する可能性も考えられるが、安田尚憲、藤原恭大らに刺激を与えられる存在として、競合覚悟で指名する価値はある。
さらに、東京六大学通算19本塁打の廣瀨隆太(慶応大)も、右のアーチストとして面白い存在だ。打率こそ低いが、芯で捉えた時の飛距離は出色で、球場の雰囲気を一変させられる怖さがある。1位指名があってもおかしくないだろう。
1位で野手を指名した場合、2位では早い段階で一軍定着を見込める投手を確保するのが理想だ。2位で指名できたら“おいしい”投手として、上田大河(大阪商業大)を挙げたい。最速154キロの直球に落差のあるフォークが武器で、緩急をつけるカーブなど引き出しも豊富。大学日本代表に2年連続で選出された経験値や、全国大会常連の大商大のエース兼主将として培った精神的な強さまで含めて“即戦力”と言える。
また、今季は守備のミスによる失点も多かった。昨年のドラフトではショートの友杉篤輝を指名したが、さらなる内野守備の引き締め役として武田登生(日本新薬)を獲得したい。本職は遊撃手だが、補強選手として出場した今年の都市対抗では二塁手として好プレーを連発。打撃もパンチ力があり、中野拓夢(阪神)のようにレギュラーをつかんでもおかしくない選手だ。
【指名方針】
即戦力重視
【補強ポイント】
・将来クリーンナップを任せられる強打者
・早い段階で一軍定着を見込める投手
・内野守備の引き締め役
【理想の指名】
1位:度会隆輝(ENEOS)
2位:上田大河(大阪商業大)
5位:武田登生(日本新薬)
文●やまけん
【著者プロフィール】
1999年生まれ、千葉県出身。「一人でも多くのアマチュア野球選手がスポットライトを浴びてほしい」という思いから、関東を中心に全国のアマチュア野球の試合を年間約150試合を球場で観戦するアマチュア野球観戦者。X(旧)Twitter→@yam_ak_en
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まず1位で狙いたいのが、将来クリーンナップを任せられる強打者。その筆頭が度会隆輝(ENEOS)だ。高卒3年目にして社会人屈指の強打者へと成長を遂げ、プロ入り後も打率3割、20本を期待できる存在。佐々木麟太郎(花巻東高)の米国留学表明もあり指名が集中する可能性も考えられるが、安田尚憲、藤原恭大らに刺激を与えられる存在として、競合覚悟で指名する価値はある。
さらに、東京六大学通算19本塁打の廣瀨隆太(慶応大)も、右のアーチストとして面白い存在だ。打率こそ低いが、芯で捉えた時の飛距離は出色で、球場の雰囲気を一変させられる怖さがある。1位指名があってもおかしくないだろう。
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また、今季は守備のミスによる失点も多かった。昨年のドラフトではショートの友杉篤輝を指名したが、さらなる内野守備の引き締め役として武田登生(日本新薬)を獲得したい。本職は遊撃手だが、補強選手として出場した今年の都市対抗では二塁手として好プレーを連発。打撃もパンチ力があり、中野拓夢(阪神)のようにレギュラーをつかんでもおかしくない選手だ。
【指名方針】
即戦力重視
【補強ポイント】
・将来クリーンナップを任せられる強打者
・早い段階で一軍定着を見込める投手
・内野守備の引き締め役
【理想の指名】
1位:度会隆輝(ENEOS)
2位:上田大河(大阪商業大)
5位:武田登生(日本新薬)
文●やまけん
【著者プロフィール】
1999年生まれ、千葉県出身。「一人でも多くのアマチュア野球選手がスポットライトを浴びてほしい」という思いから、関東を中心に全国のアマチュア野球の試合を年間約150試合を球場で観戦するアマチュア野球観戦者。X(旧)Twitter→@yam_ak_en
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