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プロ野球

「ヒットが出れば嬉しい」――オリックス第4戦の先発は“二刀流”山崎福也。日本シリーズの大舞台で甲子園へ凱旋!【日本シリーズ】

THE DIGEST編集部

2023.10.31

パ・リーグはDH制のためそもそも打席に立たない投手も多いが、山﨑は例外。思い出の甲子園で投打ともに躍動できるか。写真:野口航志

パ・リーグはDH制のためそもそも打席に立たない投手も多いが、山﨑は例外。思い出の甲子園で投打ともに躍動できるか。写真:野口航志

 10月31日から甲子園に舞台を移して行われている日本シリーズ。第3戦ではオリックスが阪神を5対4で下し、2勝1敗と勝ち越した。第4戦は日大三高時代の2010年センバツで、13安打の大会タイ記録を持ち、交流戦でも投打“二刀流”で活躍する山崎福也が先発する。

 今季はキャリア9年目で初の二ケタ勝利となる11勝を挙げ、チームではエース山本由伸(16勝)に次ぐ勝ち頭に。日本シリーズでは3年連続の先発となり、「楽しみな気持ちと、やっぱり優勝しないといけないっていう気持ちもあるので、 なんか(それが)五分五分な感じです。まあ、思いっきり楽しんでいきたいなっていうのは思います。シーズンとは明らかに違う試合なので、そこは感じます」と気持ちの高鳴りを隠せない様子だった。

 今季はクライマックス・シリーズで登板がなく、投球間隔が空いてしまったが、「紅白戦でも投げているので問題ない」という。阪神打線については「1、2番が結構しつこいというか。良いバッターがいるので、その選手を出塁させないようにっていうのを心がけてやっていきます」と語り、先頭の近本光司と中野拓夢を特に警戒していく。
 
 今年も交流戦では5打数2安打を放ち、打撃の勢いが投球にもつながった。6月には自身初となる月間MVPも受賞。昨年の日本シリーズでもヒットを放っているだけに、「去年に続いてヒットが出れば嬉しいです。1本欲しいですね」とバッティングにも意欲を見せる。打席に立つと「リズムもいい」そうで、甲子園では一昨年の交流戦でもヒットを放っている。「いいイメージしかない」と高校時代に打ちまくった甲子園へ、大舞台での凱旋を楽しみにしている様子だ。

 チームにとってもDHが使えない甲子園の試合で、打って良し、送って良し、さらに見送ることもできる“二刀流”の山崎福が登板するメリットは大きい。投打ともに躍動して、2年連続日本一へ一気に王手をかけたい。

取材・文⚫︎THE DIGEST編集部
 

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