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初の世界一に輝いたレ軍の順位は? 米放送局が「早すぎるMLBパワーランク」を発表! 大谷翔平の”去就”に揺れるエ軍は低評価「オオタニを除くと何が残るんだ?」

THE DIGEST編集部

2023.11.02

レンジャーズが球団創設以来、史上初めてWSを制覇した。(C) Getty Images

 現地11月1日、MLBのワールドシリーズは第5戦が行なわれ、テキサス・レンジャーズがアリゾナ・ダイヤモンドバックスに5対0で快勝。通算成績を4勝1敗とし、悲願のワールドシリーズ初制覇を成し遂げ、球団創設63年目で初めて世界一に輝いた。

 レンジャーズの初優勝を受け、米放送局『ESPN』は「早すぎる2024年のMLBパワーランキング」を発表。注目の1位には世界一に輝いたレンジャーズではなく、今季メジャー最多の104勝を挙げたアトランタ・ブレーブスが選出された。

 記事内では「多くの選手が、ほんの2年前にワールドシリーズのロースターの一員だったことを忘れてはならない」と指摘。今シーズン40本塁打&70盗塁の驚異的な成績を残したロナルド・アクーニャJr.や若手スタープレーヤーであるオジー・アルビーズなど、現有戦力の豊富さを強調。来季への巻き返しを綴っている。

 2位には世界一に輝いたレンジャーズがランクイン。21歳の新人エバン・カーターがポストシーズンで球団史上最年少アーチを放つなど若手の活躍に加え、マックス・シャーザー、ネイサン・イオバルディ、ジョン・グレイ、ジェイコブ・デグロムなど、先発投手陣の充実さを挙げている。

 続いて3位にはボルティモア・オリオールズ、4位にフィラデルフィア・フィリーズがつけるなど、やはりポストシーズン進出チームが上位を占めている。
 
 そして今オフ、フリーエージェント(FA)を迎え、去就が注目される大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンジェルスは下から5番目の25位と低ランクになった。

 記事を執筆したESPNのデビッド・シェーンフィールド記者によると、「ショウヘイ・オオタニの10.0WARを除くと、エンジェルスにはいったい何が残るだろうか?」と疑問視。レギュラーシーズンを73勝89敗で負け越し、9年連続でプレーオフ進出を逃したチームを酷評している。

 同記者が指摘しているWAR(Wins Above Replacement)とは、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手のチーム勝利貢献度を表わす指標のこと。その数値を示したうえで、「オオタニがいたときのエンジェルスのWARはメジャー21位である。10を引くと26位に落ちる。つまり、エンジェルスはこの順位になる」と断言する。

 加えて、今季途中には大谷の盟友であるマイク・トラウトが7月に右手首の怪我で離脱したことも響いたとして、「明らかに、エンジェルスのオフシーズンはオオタニとの再契約にかかっているが、今後の契約がどのようなものになるかは気になるところだ」と言及。大谷の去就に目を光らせている。

 レンジャーズの初の世界一で幕を閉じた今季のメジャーリーグ。長丁場のシーズンを終え、次はいよいよ移籍市場が賑やかになってくる。

構成●THE DIGEST編集部

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