"北陸の大谷"から"幕張の大谷"へ――。ロッテからドラフト2位指名を受けた日本海リーグ・富山GRNサンダーバーズ(以下、富山TB)の大谷輝龍投手(23)が10月29日、同じくロッテから育成3位指名を受けた高野光海外野手(19)とともに、高岡市内でロッテ榎康弘スカウト部長らの指名挨拶を受けた。
真の逸材を多く指名できた球団はどこ? 「ドラフト候補ランキング」で振り返る2023年ドラフト<SLUGGER>
「最初に2位って聞いた時は本当に驚きましたが(指名挨拶を受けて)実感が出てきました。今は本当に入寮するのが楽しみだなって気持ちが一番強いです」
会見でそう話した大谷は、身長180cmと決して大柄ではない。しかし、NPB入りを目指して飛び込んだ独立リーグの世界で西村憲投手コーチと運命的な出会いを果たし、ともに作り上げてきた「身体のバランスを意識した投球フォーム」で才能が開花。夏場にかけてストレートの球速が上昇し、平均球速が150キロを超える試合が増えていった。
「富山にすごいボールを投げるヤツがいる」。スカウトたちの注目度が増していた中、9月29日から3日間かけて行われた独立リーグの日本一を決める『独立リーグチャンピオンシップ』では、最速159キロを計測するまでに進化。同日に同じ159キロを計測し、阪神からドラフト2位指名を受けた徳島インディゴソックス・椎葉剛(21)とともに、スタンドに陣取るスカウトたちをざわつかせていた。
そんな大谷に、即戦力としての高いポテンシャルを感じていたのがロッテだった。 「総合的に見てうちは高く評価していて、2位、3位で取らないと残っていない選手だと思っていました。(チームとしては)『上位で即戦力投手を』と考えていましたので、吉井(理人)監督も(映像を見て)『ぜひ大谷君で』ということになりました。こちらとしては即戦力として考えているので、1年目から強いストレートとフォークで三振をとって、千葉のファンを沸かせてほしいと思います」。榎スカウト部長から、直接球団の評価を聞いた大谷。自然と気持ちは昂っていった。
「投球を見て真っすぐが魅力だと言ってくださったので、その真っすぐとフォークを軸にして、1年目から期待通りの活躍ができるように頑張っていこうと思います。来年は新人王を目指して、(他の)タイトルも獲れたらと思いますが、一番はやっぱりずっと怪我なく、40歳、50歳になっても一軍で投げられるような選手になりたいですね」
現時点でチーム内に知り合いはいないというが、同じ富山県出身の石川歩や西野勇士、そして高校時代を過ごした石川県出身の岩下大輝や角中勝也など、北陸出身で活躍している先輩が4名在籍している。そのことを榎スカウト部長に話すと、こんなことを教えてくれた。
「(富山TBの)社長ともそういう話になったんですけど、彼らは非常に仲が良くて『チーム北陸』ってTシャツを作っているので、(大谷には)『入って行きやすいよ』って伝えました。先輩が面倒見てくれるので、すごくやりやすいと思います」
現在、富山TBで野手総合コーチを務めるロッテOBの細谷圭コーチも「カク(角中)なんかが面倒見てくれますよ」と、古巣の仲間たちの面倒見の良さに太鼓判を押していた。
真の逸材を多く指名できた球団はどこ? 「ドラフト候補ランキング」で振り返る2023年ドラフト<SLUGGER>
「最初に2位って聞いた時は本当に驚きましたが(指名挨拶を受けて)実感が出てきました。今は本当に入寮するのが楽しみだなって気持ちが一番強いです」
会見でそう話した大谷は、身長180cmと決して大柄ではない。しかし、NPB入りを目指して飛び込んだ独立リーグの世界で西村憲投手コーチと運命的な出会いを果たし、ともに作り上げてきた「身体のバランスを意識した投球フォーム」で才能が開花。夏場にかけてストレートの球速が上昇し、平均球速が150キロを超える試合が増えていった。
「富山にすごいボールを投げるヤツがいる」。スカウトたちの注目度が増していた中、9月29日から3日間かけて行われた独立リーグの日本一を決める『独立リーグチャンピオンシップ』では、最速159キロを計測するまでに進化。同日に同じ159キロを計測し、阪神からドラフト2位指名を受けた徳島インディゴソックス・椎葉剛(21)とともに、スタンドに陣取るスカウトたちをざわつかせていた。
そんな大谷に、即戦力としての高いポテンシャルを感じていたのがロッテだった。 「総合的に見てうちは高く評価していて、2位、3位で取らないと残っていない選手だと思っていました。(チームとしては)『上位で即戦力投手を』と考えていましたので、吉井(理人)監督も(映像を見て)『ぜひ大谷君で』ということになりました。こちらとしては即戦力として考えているので、1年目から強いストレートとフォークで三振をとって、千葉のファンを沸かせてほしいと思います」。榎スカウト部長から、直接球団の評価を聞いた大谷。自然と気持ちは昂っていった。
「投球を見て真っすぐが魅力だと言ってくださったので、その真っすぐとフォークを軸にして、1年目から期待通りの活躍ができるように頑張っていこうと思います。来年は新人王を目指して、(他の)タイトルも獲れたらと思いますが、一番はやっぱりずっと怪我なく、40歳、50歳になっても一軍で投げられるような選手になりたいですね」
現時点でチーム内に知り合いはいないというが、同じ富山県出身の石川歩や西野勇士、そして高校時代を過ごした石川県出身の岩下大輝や角中勝也など、北陸出身で活躍している先輩が4名在籍している。そのことを榎スカウト部長に話すと、こんなことを教えてくれた。
「(富山TBの)社長ともそういう話になったんですけど、彼らは非常に仲が良くて『チーム北陸』ってTシャツを作っているので、(大谷には)『入って行きやすいよ』って伝えました。先輩が面倒見てくれるので、すごくやりやすいと思います」
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