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1位はもちろん“パイオニア”野茂!黒田、マエケン、斎藤隆、ダルビッシュは...【ドジャース日本人選手ランキング】<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.12.15

日本人メジャーリーガーのパイオニア、野茂(左)を皮切りに、ダルビッシュ(右上)や黒田(右下)ら9人がこれまでドジャーブルーのユニフォームに身を包んできた。(C)Getty Images

 現地12月11日、大谷翔平がドジャースと正式に契約合意したと発表された。ドジャースに日本人選手が加入するのは大谷で10人目。これまで在籍したサムライたちはいったいどんな活躍をしてきたのか、ランキング形式で紹介しよう。

【大谷ドジャース入団会見一問一答】「とにかく勝ちたいという意志の強さが心に残った」――本人が明かすドジャース決断の舞台裏

▼9位 中村紀洋(在籍:2005年)
●ドジャース通算成績 
17試合 打率.128 0本塁打 3打点 0盗塁 OPS.350 WAR-0.8
※WARはBaseball Reference版(以下同)

 02年オフに一度はメッツと合意するものの、正式発表前に契約内容が球団公式サイトに掲載されたことに激怒して白紙に(これは、球団と公式サイトが別組織であることを中村サイドが誤解した結果だった)。2年後、近鉄がオリックスとの合併により消滅したことを受け、ポスティングによるメジャー挑戦を決断。マイナー契約でドジャースへ入団した。3Aで開幕するも4月10日にメジャー昇格、同日の対ダイヤモンドバックス戦で初打席初安打を放つも、17試合で打率.128、0本塁打と日本時代の豪快な打撃は披露できず。5月上旬以降はマイナー生活が続き、メジャー挑戦は1年限りで終わった。

▼8位 筒香嘉智(在籍:2021年)
●ドジャース通算成績
12試合 打率.120 0本塁打 2打点 0盗塁 OPS.410 WAR-0.1

 メジャー2年目の21年は当初レイズで開幕したが不振が続き、5月半ばに故障者が続出していたドジャースへトレード移籍。当初はレフトのスタメンで積極的に起用されるも、打率.120と結果を残せず。レギュラー陣の戦線復帰によって居場所がなくなり、8月15日に解雇された。ただ、マイナー在籍中にコーチの助言でNPB時代と同じアッパー気味のスウィングに戻したことが奏功し、その後移籍したパイレーツでは43試合で8本塁打、OPS.883と結果を残した。
 
▼7位 木田優夫(在籍:2003~04年)
●ドジャース通算成績
6登板 1勝1敗 16.2回 13奪三振 防御率2.16 WAR0.2

 日米8球団を渡り歩いたジャーニーマンは、03年にドジャースと契約して2度目のメジャー挑戦に踏み切った。この年は3月に交通事故にあってメジャー復帰は8月までズレ込むこととなったが、メジャー初を含めて2試合に先発。また、翌04年も8月にメジャー昇格して3試合で無失点と好投するも、直後にトレードでマリナーズへ移籍。ドジャースではあまり爪痕を残すことができなかった。

▼6位 石井一久(在籍:2002~04年)
●ドジャース通算成績
86登板 36勝25敗 473.0回 382奪三振 防御率4.30 WAR0.5

 01年オフにポスティングを申請するも、9・11テロの影響で一時は渡米を断念。だが、希望していたドジャースからの入札で心変わりし、3年1230万ドルで契約した。背番号は後に大谷がつけることとなる「17」。メジャー1年目のオープン戦は乱調で首脳陣を心配させたが、4月6日のロッキーズ戦でデビューし、初登板では球団最多タイ記録となる10奪三振(5.2回)を奪う快投。開幕6連勝で4月の月間最優秀新人も受賞した。在籍3年間いずれもローテーションの一角を担ったものの、NPB時代からの課題だった制球難は相変わらずで、02年はリーグ最多の106四球、ドジャース時代の通算与四球率は5.80に達するなど、トータルとしてはいまひとつの出来だった。
 
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