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大谷、近藤は文句なしで「よくできました」。一方、22年三冠王の村上は思わぬ不振に苦しむ【WBC侍ジャパン戦士の2023年通信簿:野手編】<SLUGGER>

藤原彬

2023.12.28

2度目のMVPを受賞した大谷(左上)や、本塁打王の岡本(右下)には最高評価以外ありえない。ヌートバー(右上)と吉田(左下)も好調だったが……。写真:Getty Images、THE DIGEST写真部(岡本)

2度目のMVPを受賞した大谷(左上)や、本塁打王の岡本(右下)には最高評価以外ありえない。ヌートバー(右上)と吉田(左下)も好調だったが……。写真:Getty Images、THE DIGEST写真部(岡本)

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制覇し、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ侍ジャパン。その後のレギュラーシーズンでどのようなパフォーマンスを見せたのか、通信簿形式で独自採点した。今回は野手編だ。

【関連記事】由伸の巨額契約金は大谷の後払いのおかげ?両選手の規格外契約に見え隠れするドジャースの“深謀遠慮”<SLUGGER>

■大谷翔平(エンジェルス)
通信簿:よくできました
 念願のWBC出場で躍動し、オーストラリア戦での看板直撃弾や準決勝メキシコ戦での逆転劇への口火を切る二塁打など名場面を演出。二刀流の活躍で大会MVPを受賞した。シーズンでは6月に自己最多で球団新記録の月間15本塁打を叩き込むなど猛打を発揮。特に同30日のダイヤモンドバックス戦で放った一発は、自己最長にして今季のメジャー最長飛距離となる約150メートルを計測した。ヒジや腰の故障により9月初旬でシーズンを終えたものの、日本人選手初の本塁打王を獲得。2021年に続いて満票でMVPを受賞する史上初の快挙を達成した。

■近藤健介(ソフトバンク)
通信簿:よくできました
 WBCでは2番に定着して出塁率5割以上と持ち前の選球眼を発揮。日本ハムから移籍して迎えた新天地でのシーズンでは、最後の最後で首位打者を逃して三冠王には届かなかったが、本塁打数を大幅に伸ばして26本。87打点と併せて二冠を獲得した。出塁率.431と長打率.528もリーグベストで、レフトの守備でも好守を連発するなど7年50憶円超の超大型契約の正当性を証明した。
 
■岡本和真(巨人)
通信簿:よくできました
 侍ジャパンに召集された時点ではレギュラーを確約されていなかったが、大会開幕後は打撃好調で、主に一塁で全7試合に出場。準々決勝のイタリア戦では先制3ランを放ち、アメリカとの決勝では4回に貴重なソロアーチもお見舞いした。シーズンでも本塁打王レースを独走し、自己最多の41本に加えてOPS.958は自身初のリーグベストと貫禄の打棒を見せた。

■牧秀悟(DeNA)
通信簿:よくできました
 WBC初戦の中国戦では侍ジャパン第1号のソロアーチを記録し、3戦目には代打で大会2本目を記録。ベンチやロッカールームでも、ムードメーカーとしてチームを盛り上げた。レギュラーシーズンでは序盤こそ調子が上がらなかったが、終わってみれば164安打、103打点に加えて39二塁打もリーグ最多。全143試合に出場しただけでなく、WBC戦士では唯一11月のアジアチャンピオンシップにも出場するなどタフさも光った。

■大城卓三(巨人)
通信簿:よくできました
 WBCでは第3捕手の役割を担い、準決勝のメキシコ戦では大勢とのバッテリーで9回を無失点に抑え、直後のサヨナラ劇へ舞台を整えた。シーズンでは5月20日の中日戦で自身初の満塁弾を放つなど強打で活躍。初の規定打席に到達して自己最多の16本塁打、守備でもリーグ2位の盗塁阻止率.373を記録するなど、攻守にわたる活躍で正捕手の座を不動のものとした。
 
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