大胆なルール改正が導入され、シーズン前には6年ぶりにWBCが開催。改めて振り返ってみれば、2024年のメジャーリーグも記憶に残る出来事が満載だった。SLUGGER編集部の独断と偏見で選んだ10大ニュースをお届けしよう。
※SLUGGER1月号より転載
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●10位 複数の優勝候補チームがまさかの低迷
今季ほど優勝候補チームが数多く予想を裏切ったシーズンは珍しい。ヤンキース、メッツ、カーディナルス、パドレスなどの有力チームがこぞって低迷。特にメッツはジャスティン・バーランダーを獲得するなど「8億ドル補強」を施して世界一を目指したにもかかわらず低空飛行が続き、夏のトレード市場でバーランダーらを放出してチームを解体した。ザンダー・ボガーツを総額2億8000万ドルで手に入れたパドレスも、記録的な勝負弱さが災いしてこちらも勝率5割未満でフィニッシュ。どちらも金で「ペナントは買えない」という格好の事例になってしまった。
●9位 キャロルがルーキー史上初の25-25達成
開幕前に発表されたMLB.comのプロスペクト・ランキング全体2位で、新人王有力候補とみられていたコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)は、その評判に違わぬ活躍を見せた。さほど身体は大きくなくとも25本塁打とパワーを発揮し、さらに少しでも隙があれば先の塁を奪おうとする姿勢で、9月21日に50個目の盗塁を記録。これにより、ルーキーでは史上初の25本塁打&50盗塁を達成。「打席だけでなく、塁に出てもカオスを引き起こす存在」(チームメイトのメリル・ケリー)は、ワールドシリーズに進出したDバックス躍進の象徴となり、満票で新人王を受賞した。
●8位 若きスターが未成年との不適切交際で戦線離脱
メジャーデビューした2021年のオフにいきなり11年契約を結び、球界のスターとなる日も近いと思われたワンダー・フランコ。今季も球宴に出場するなど好調だったが、8月に未成年の少女との不適切な関係が取り沙汰されて制限リスト入り(のち休職扱いに変更)、そのままシーズンを終えて12日が最後の出場となった。本拠トロピカーナ・フィールドからはバナーが撤去され、グッズなども販売中止になった。今後の展開次第では、12日は今季どころかメジャーで最後の試合となる可能性もあり、そうはならなくとも著しいイメージダウンを被ったのは間違いない。
●7位 ブレーブスが“史上最強打線”形成
メジャーの歴史を振り返れば、数多くの強力打線が存在してきたが、今季のブレーブスもその一つとして名前が挙がることになるだろう。40-70を達成したロナルド・アクーニャJr.だけでなく、マット・オルソンは54本塁打、139打点で二冠王を獲得。この2人に加えてマーセル・オズーナの3人が40本塁打をクリアし、オジー・アルビーズを加えた4人が100打点以上を記録。レギュラー8人が最低でも17本塁打以上を放ち、シーズン最終戦のオズーナの一発で年間307本に達してMLB最多記録に並んだほか、チーム長打率は史上初めて5割を超えた(.501)。
●6位 アスレティックスのラスベガス移転がほぼ決定
どんなに強い時も観客動員は振るわず、20年以上も前から新球場建設かオークランドから出て行くかで揉め続けていたアスレティックス。だが、6月にネバダ州議会が公費での新球場建設を認めたことで、ラスベガスへの移転が一気に前進した。地元ファンは“逆ボイコット運動”で抵抗の意思を示し、オークランド市長も「アスレティックスの名前は置いていけ」と求めているが、11月中旬のオーナー会議でも移転が承認。“マネーボール”を生み出し、個性的なチームで球界を沸かせてきたチームの歴史に、一つのピリオドが打たれることになる。
※SLUGGER1月号より転載
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●10位 複数の優勝候補チームがまさかの低迷
今季ほど優勝候補チームが数多く予想を裏切ったシーズンは珍しい。ヤンキース、メッツ、カーディナルス、パドレスなどの有力チームがこぞって低迷。特にメッツはジャスティン・バーランダーを獲得するなど「8億ドル補強」を施して世界一を目指したにもかかわらず低空飛行が続き、夏のトレード市場でバーランダーらを放出してチームを解体した。ザンダー・ボガーツを総額2億8000万ドルで手に入れたパドレスも、記録的な勝負弱さが災いしてこちらも勝率5割未満でフィニッシュ。どちらも金で「ペナントは買えない」という格好の事例になってしまった。
●9位 キャロルがルーキー史上初の25-25達成
開幕前に発表されたMLB.comのプロスペクト・ランキング全体2位で、新人王有力候補とみられていたコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)は、その評判に違わぬ活躍を見せた。さほど身体は大きくなくとも25本塁打とパワーを発揮し、さらに少しでも隙があれば先の塁を奪おうとする姿勢で、9月21日に50個目の盗塁を記録。これにより、ルーキーでは史上初の25本塁打&50盗塁を達成。「打席だけでなく、塁に出てもカオスを引き起こす存在」(チームメイトのメリル・ケリー)は、ワールドシリーズに進出したDバックス躍進の象徴となり、満票で新人王を受賞した。
●8位 若きスターが未成年との不適切交際で戦線離脱
メジャーデビューした2021年のオフにいきなり11年契約を結び、球界のスターとなる日も近いと思われたワンダー・フランコ。今季も球宴に出場するなど好調だったが、8月に未成年の少女との不適切な関係が取り沙汰されて制限リスト入り(のち休職扱いに変更)、そのままシーズンを終えて12日が最後の出場となった。本拠トロピカーナ・フィールドからはバナーが撤去され、グッズなども販売中止になった。今後の展開次第では、12日は今季どころかメジャーで最後の試合となる可能性もあり、そうはならなくとも著しいイメージダウンを被ったのは間違いない。
●7位 ブレーブスが“史上最強打線”形成
メジャーの歴史を振り返れば、数多くの強力打線が存在してきたが、今季のブレーブスもその一つとして名前が挙がることになるだろう。40-70を達成したロナルド・アクーニャJr.だけでなく、マット・オルソンは54本塁打、139打点で二冠王を獲得。この2人に加えてマーセル・オズーナの3人が40本塁打をクリアし、オジー・アルビーズを加えた4人が100打点以上を記録。レギュラー8人が最低でも17本塁打以上を放ち、シーズン最終戦のオズーナの一発で年間307本に達してMLB最多記録に並んだほか、チーム長打率は史上初めて5割を超えた(.501)。
●6位 アスレティックスのラスベガス移転がほぼ決定
どんなに強い時も観客動員は振るわず、20年以上も前から新球場建設かオークランドから出て行くかで揉め続けていたアスレティックス。だが、6月にネバダ州議会が公費での新球場建設を認めたことで、ラスベガスへの移転が一気に前進した。地元ファンは“逆ボイコット運動”で抵抗の意思を示し、オークランド市長も「アスレティックスの名前は置いていけ」と求めているが、11月中旬のオーナー会議でも移転が承認。“マネーボール”を生み出し、個性的なチームで球界を沸かせてきたチームの歴史に、一つのピリオドが打たれることになる。
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