プロ野球

【ロッテ】国吉佑樹、プロ15年目の決意「大事な時期の大事な場面を担えるように」ハード自主トレを経て誓うフル回転

萩原孝弘

2024.01.28

プロ15年目のシーズンに挑む国吉。今年は山口県・宇部で自主トレを行なった。写真:萩原孝弘

 2021年の交流戦後、衝撃の電撃トレードでDeNAからロッテへ移籍した国吉佑樹は「今年は本当に勝負の年ですからね」と、真剣な眼差しで決意を顕した。

 時の経つのは早いもので、千葉で迎えるシーズンも今年で4年目を数える。移籍した年は後半戦だけで25試合登板で2勝2セーブ、17ホールド、防御率1.44とベイスターズでの前半戦の防御率5.16から劇的良化させ、優勝争いの貴重なピースとして機能。クライマックスシリーズでも登板を果たし、セットアッパーとして存在感を示した。

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 しかし翌年は6試合、昨年は3試合の登板に終わり「昨シーズン最初はファームで調整していて、そろそろ上がれるかなというタイミングで右足の肉離れを発症してしまいました。また9月の勝負どころで上がれたのですが、今度はインフルエンザに罹ってしまって…」と2年続けて忸怩たるシーズンを送ってしまった。

 リベンジに向けて今年は心機一転を図りスタートした。「今年はベイスターズのピッチャー陣とともにやっていた、毎年恒例の厚木の自主トレに参加しませんでした。スケジュール的なものもありましたけれども、新しい取り組みでレベルアップしたかったので」と、年明けてすぐに山口県宇部市で自主トレを敢行した。

 動作解析とメンタルコーチの指導をメインに「朝の9時から軽いランチを挟んで、午後4時まで徹底的に追い込みました。その後もジムでトレーニングとハードなスケジュールでしたね」と体と心を整えることに着手。すでに昨年よりも頬の辺りは明らかに"シュッと"しており、見た目の変化も表れた。「30過ぎたので怪我のリスクも増えてきますし、年々身体も動きづらくなってきたと感じていたので。厳しい自主トレでしっかり身体を動かせたので、目的通りにできました」と手応えを口にした。

 またこのトレーニングにはNPB選手は自身一人だけで、あとは独立リーグの選手やゴルファーが参加し、お互いに情報交換。さらに年明けには大相撲を初観戦し、その後は時津風部屋で力士とともに"ホンモノ"のちゃんこでパワーチャージも完了。「他業種の方々との交流で視野も広がりました。これですんなりとキャンプに入っていけますよ」と自信を覗かせた。
 
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整えたフィジカルとメンタル「どの場面でも行くつもりで」