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MLB

【座談会:大谷翔平メジャー2年間の総括と今後②】"二刀流"のすごさとリスクを考える。果たして大谷はいつまで続けることができるのか……? 

スラッガー編集部

2020.01.02

打者と投手の両方をこなす二刀流はとにかく「すごい」の一言だが、果たしていつまで続けることができるのだろうか。(C)Getty Images

打者と投手の両方をこなす二刀流はとにかく「すごい」の一言だが、果たしていつまで続けることができるのだろうか。(C)Getty Images

大谷のメジャー2年間が終了した。1年目は二刀流に挑み、2年目は打者に専念。鮮烈な活躍と同時に「故障の多さ」という拭いきれない課題も露見した。二刀流が再始動する今年はどうなるか。『スラッガー』の強力執筆陣3人が、大谷の「今まで」と「これから」を徹底的に討論してくれた。

■二刀流はいつまで続く?今後の成長過程と目標をどう定めているのか

――日本時代の大谷はどう見ていましたか?

豊浦彰太郞(豊浦):僕は世代的に、二刀流自体に拒否感を持っていましたね。若い人と違いますから。自分が本当に見聞きしたもの以外は、年を取ると無意識に拒否するようになってくるので。続くわけがないと思ってました。そうしたら、16年あたりにすごいこと(投手で10勝、防御率1・86、打者では22本塁打、OPS1・004の大活躍でMVPを受賞)になっちゃって、脱帽ですって感じでした。手のひら返しって大事なことですよ。違うと思ったら素直に認める。手のひら返しにならない理由はなんだって言ったら、最初から自分の意見をちゃんと言っていないから、手のひら返しにならないだけで。
 
出野哲也(出野):プロ入りが決まった時は、二刀流はどういう風にやるんだろうという興味がまずありました。やってくれた方がいいなとは思って見ていましたね。最初はピッチャーとしてはすごいけどバッティングは……という話がありましたが、キャンプでバッティング練習を見ていると、ものすごい球を打つじゃないですか。これはひょっとしたら面白いんじゃないかって。僕は二刀流の肯定派でした。できるところまで、本人の納得するところまでやってほしいなって、今でも思っています。14年も本当にすごいな(プロ野球史上初の10勝、10本塁打を達成)って。すごいなくらいしか感想がないんですけど(笑)。

豊浦:一昨年に春季キャンプに行ったときの話をしましたが、パッサンの記事にはね、打者・大谷をベタ褒めすることも書かれていたんですよ。なるほどなと思ったんですけど、彼を評するに、ポテンシャルで評価するのか、それとも今の結果で評価するのかと。確かに今はまだ成績を残せていないけど、打撃練習ではあれだけ遠くまで打球を飛ばして、しかもまだ若い。それは恐ろしいことだよと書いてあったんですね。考えさせられましたね。
 

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