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山口俊は史上4人目の「カナダでデビューする日本人選手」になる? 日本人メジャー初出場の球場にまつわるトリビア

宇根夏樹

2020.01.11

ブルージェイズの本拠地ロジャース・センターは4万9286人を収容。MLBの球場では4番目に大きい。(C)Getty Images

ブルージェイズの本拠地ロジャース・センターは4万9286人を収容。MLBの球場では4番目に大きい。(C)Getty Images

 畑中葉子と平尾昌晃が歌った『カナダからの手紙』のように、「山口俊メジャーデビュー」の一報はカナダから届くことになるだろう。

 アメリカに本拠を構える他の29球団と違い、山口が入団したブルージェイズは、カナダのオンタリオ州トロントに本拠を置く。今年は3月26日の開幕戦から4月1日まで、ホームのロジャース・センターで7試合を行う。リリーフか先発か、山口の役割はまだ確定していないものの、開幕までに故障しない限り、『後ろから前から』のいずれでも、この7試合のどこかで登板するはずだ。

 それとともに、山口は「ブルージェイズの選手としてデビューした初の日本人メジャーリーガー」となる。これまでブルージェイズには5人の日本人選手、マイケル中村(2004年)、大家友和/07年)、五十嵐亮太(12年)、川﨑宗則(13~15年)、青木宣親(17年)がプレーしたが、いずれもメジャーデビューは別の球団だった。
 
 実は、メジャーデビューした日本人選手が皆無というチームは意外に多く、7球団に上る。そのうち、秋山翔吾が入団したレッズは、デビューどころかメジャーでプレーした日本人選手すらいない唯一の球団だ。ちなみに、筒香嘉智はレイズからデビューした2人目の日本人選手となる。デビルレイズ時代の07年に、岩村明憲がデビューした。

 もっとも、山口は「カナダでデビューした初の日本人メジャーリーガー」とはならない。すでに3人の日本人選手、03年の松井秀喜、11年の西岡剛、14年の田中将大が、アウェーの選手としてトロントでデビューしている。カナダにはかつて、ケベック州モントリオールを本拠とするエクスポズというチームがあった(現ワシントン・ナショナルズ)が、そこでデビューした日本人選手はいない。
 

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