ロッテからポスティングシステムを利用し、ロサンゼルス・ドジャース入りを決断した佐々木朗希。20球団以上が関心を寄せたと言われる熾烈な争奪戦が決着したいま、次に注目が集まっていた新背番号が「11」になる可能性が浮上した。その裏には、日本の剛腕獲得にかけたドジャース戦士の“漢気”が関係している。

　令和の怪物の新天地が決まった。米メディア『The Athletic』によると、ドジャースは佐々木との会談に多数のドジャース選手を同席させた。同球団の共同オーナーのひとりであるピーター・グーバー氏の自宅で行なわれた夕食会には、フレディ・フリーマン、ムーキー・ベッツ、ウィル・スミス、トミー・エドマンら主力級がズラリ。無論、2023年ワールド・ベースボール・クラシックでチームメイトだった大谷翔平も参加し、23歳の右腕を熱烈に勧誘して口説き落としたという。

　マイナー契約とはいえ、晴れて常勝軍団の仲間入りを果たした佐々木。メジャーリーガーに一歩近づいたルーキーへ、チームメイトとなるミゲル・ロハスが背番号を譲ったとの見方が広がっている。現地19日、昨季まで背番号「11」を着用していたロハスが、自身のインスタグラムのストーリーズに、マイアミ・マーリンズ時代に背負っていた19番を着用している写真を投稿。番号を変更したことを示唆した。
  　35歳のベテラン内野手の投稿には、地元メディア『Dodgers Nation』から称賛が上がっており、「ドジャースファンや関係者がロウキ・ササキが着ける背番号を推測している中、ミゲル・ロハスのインスタグラムへの投稿は、日本の天才に11番を与えるよう背番号変更の可能性を示唆しているのかもしれない」と報じた。

　他にも、ドジャース専門ポッドキャスト番組『Inside The Ravine』で司会を務め、米スポーツ局『ESPN』の番組にも出演するブレイク・ハリス氏も、ロハスの漢気に反応している。日本の至宝を獲得するため愛着ある番号を譲る誠意を示したロハスの行動に「クールな動きだ」と感激。ルーキー時代の背番号に戻すことに、「やばくてカッコイイ」と称えた。

　ドジャースの背番号を巡っては、大谷が23年オフにドジャース移籍時にリリーフ右腕のジョー・ケリーから、ロサンゼルス・エンジェルス時代から背負ってきた「17」を譲り受け、大谷はお礼に彼の妻に高級車ポルシェをプレゼントしたことで大きな話題を呼んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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