現地1月22日にドジャー・スタジアムで行なわれた佐々木朗希のロサンゼルス・ドジャース入団会見を受けて、米誌『Sports Illustrated』でサンディエゴ・パドレスを担当するマレン・アンガス=クームズ記者が、争奪戦の最終候補に残ったパドレスの敗因を指摘した。
「22日にドジャースが佐々木の入団を正式に発表した。この瞬間は、パドレスとファンにとって恥ずかしいものだった。さらに追い打ちをかけるようにパドレスのフロントオフィスの混乱が、ナ・リーグ西地区のライバル、ドジャースと契約させるきっかけになったかもしれない」
佐々木は入団会見でドジャース入りを決めた理由を、「どの球団も魅力があったんですけど、総合的にドジャースが一番良かったという判断です。一番はフロントの安定感かなと思います。日本人が在籍してるかどうかは、決断するうえで重要視していませんでした」と語っていた。
このコメントを聞いたアンガス=クームズ記者は、「結局、佐々木にとって最大の関心事は日本人のチームメイトがいることではなかった。重要だったのは、とくにフロントオフィスの安定性だった。現在、パドレスは権力闘争の真っ最中だ」として、オーナーだった故ピーター・サイドラーさんの妻シールさんが、球団の経営権を巡ってピーターさんの兄弟2人を提訴したお家騒動が敗因になったと指摘した。
「佐々木はディラン・シーズ、ダルビッシュ有、マイケル・キングに続く先発投手として、素晴らしい補強になるはずだった。しかしサイドラー家の内部対立を佐々木が嫌い、最終的にサンディエゴの補強戦略に影響を及ぼした」
【動画】NBA会場で撮影された佐々木朗希の初々しい「レッツゴー・ドジャース!」
また、米メディア『FanSided』のクリス・ランダース記者も、「佐々木はドジャースでの初会見でパドレスを拒否した理由を痛切に明らかにした。フロントの安定性を求めた佐々木は、サンディエゴにはそれが欠けていると感じたようだ」と報道。「ドジャースに勝つためにあらゆる手を尽くしたパドレスだったが、争奪戦に敗れた時、球団とファンはひどく傷ついた」と伝えている。
「おそらく、サンディエゴは最初からチャンスを掴むことはなかったのだろう。ロサンゼルスは佐々木が高校生の時から視察を繰り返していた。ワールドチャンピオンのチームは充実した投手陣を擁し、さらにフロントは安定している。パドレスのオーナーシップを巡る渦巻いたドラマは、ほんとうに痛恨だった」
ピーターさんが健在だった時代は、実力以上の成果を挙げて、つねに優勝争いに積極的に挑み続けていた。しかし、ピーターさんが亡くなって以降、パドレスは窮地に陥った。23年5月には放映権を取得していた『Bally Sports Network』の親会社が破綻し、球団運営の実権を握っている人物が法廷闘争。球団として総給与の削減を余儀なくされている。
「こうしたパドレスの状況を、佐々木は見逃さなかった。対称的にドジャースは、数千億ドルの資産を運用する金融サービス会社『Guggenheim Partners』によって運営されている。さらに、50歳を前にしてスポーツ界のトップに立つアンドリュー・フリードマン編成総責任者がいて、ロサンゼルスは長期にわたる成功に向けて準備が整っている。今後のキャリアを支えてくれる球団を求めていた佐々木に、“君は間違った選択をした”と主張するのは難しい」
戦力やチームビジョン、フロントの安定性など、さまざまな面でドジャースは他を圧倒していた。
構成●THE DIGEST編集部
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「22日にドジャースが佐々木の入団を正式に発表した。この瞬間は、パドレスとファンにとって恥ずかしいものだった。さらに追い打ちをかけるようにパドレスのフロントオフィスの混乱が、ナ・リーグ西地区のライバル、ドジャースと契約させるきっかけになったかもしれない」
佐々木は入団会見でドジャース入りを決めた理由を、「どの球団も魅力があったんですけど、総合的にドジャースが一番良かったという判断です。一番はフロントの安定感かなと思います。日本人が在籍してるかどうかは、決断するうえで重要視していませんでした」と語っていた。
このコメントを聞いたアンガス=クームズ記者は、「結局、佐々木にとって最大の関心事は日本人のチームメイトがいることではなかった。重要だったのは、とくにフロントオフィスの安定性だった。現在、パドレスは権力闘争の真っ最中だ」として、オーナーだった故ピーター・サイドラーさんの妻シールさんが、球団の経営権を巡ってピーターさんの兄弟2人を提訴したお家騒動が敗因になったと指摘した。
「佐々木はディラン・シーズ、ダルビッシュ有、マイケル・キングに続く先発投手として、素晴らしい補強になるはずだった。しかしサイドラー家の内部対立を佐々木が嫌い、最終的にサンディエゴの補強戦略に影響を及ぼした」
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また、米メディア『FanSided』のクリス・ランダース記者も、「佐々木はドジャースでの初会見でパドレスを拒否した理由を痛切に明らかにした。フロントの安定性を求めた佐々木は、サンディエゴにはそれが欠けていると感じたようだ」と報道。「ドジャースに勝つためにあらゆる手を尽くしたパドレスだったが、争奪戦に敗れた時、球団とファンはひどく傷ついた」と伝えている。
「おそらく、サンディエゴは最初からチャンスを掴むことはなかったのだろう。ロサンゼルスは佐々木が高校生の時から視察を繰り返していた。ワールドチャンピオンのチームは充実した投手陣を擁し、さらにフロントは安定している。パドレスのオーナーシップを巡る渦巻いたドラマは、ほんとうに痛恨だった」
ピーターさんが健在だった時代は、実力以上の成果を挙げて、つねに優勝争いに積極的に挑み続けていた。しかし、ピーターさんが亡くなって以降、パドレスは窮地に陥った。23年5月には放映権を取得していた『Bally Sports Network』の親会社が破綻し、球団運営の実権を握っている人物が法廷闘争。球団として総給与の削減を余儀なくされている。
「こうしたパドレスの状況を、佐々木は見逃さなかった。対称的にドジャースは、数千億ドルの資産を運用する金融サービス会社『Guggenheim Partners』によって運営されている。さらに、50歳を前にしてスポーツ界のトップに立つアンドリュー・フリードマン編成総責任者がいて、ロサンゼルスは長期にわたる成功に向けて準備が整っている。今後のキャリアを支えてくれる球団を求めていた佐々木に、“君は間違った選択をした”と主張するのは難しい」
戦力やチームビジョン、フロントの安定性など、さまざまな面でドジャースは他を圧倒していた。
構成●THE DIGEST編集部
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