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「25年シーズン全体を欠場する可能性が高い」年俸58億円レンドーンが手術へ、今年も“長欠”確定「もはや解雇が最善策」エ軍メディア茫然自失

THE DIGEST編集部

2025.02.14

股関節の手術を受けることになったレンドーン。長期離脱となれば5年連続となる。(C)Getty Images

股関節の手術を受けることになったレンドーン。長期離脱となれば5年連続となる。(C)Getty Images

 アンソニー・レンドーンがロサンゼルス・エンジェルスと2019年12月に結んだ7年2億4500万ドル(約377億円)は、MLB史上最悪の契約として記憶されそうだ。

 現地2月12日に米メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者と、カリフォルニア紙『Orange County Register』のジェフ・フレッチャー記者がほぼ同じタイミングでXを更新し、レンドーンが股関節の手術を受ける必要があり、長期欠場する見込みだと伝えた。

 19年にワシントン・ナショナルズのワールドシリーズ優勝に貢献したレンドーンは、エンジェルス加入1年目、新型コロナウイルスの影響で60試合に短縮された20年こそ52試合に出場して、打率.286、9本塁打、31打点の成績だったが、162試合制に戻った21年からの出場試合数が、58、47、43、57。毎年のように故障を繰り返し、半分以上の試合を欠場している。

 米移籍情報専門サイト『MLB Trade Rumors』は、レンドーンのこれまでの故障歴に注目。「2021年まで遡ると、12回もの故障者リストを経験。今回の股関節で13回目となる。ほぼ終わりのない怪我リストを順番に並べると、膝の打撲、ハムストリングの張り、股関節のインピジメント、手首の炎症、手首の手術、鼠径部の張り、手首の打撲、すねの打撲、ハムストリング損傷、背中の炎症、斜角筋の張り、そして今回の股関節の手術だ」と列挙した。

 春季キャンプが始まるタイミングで股関節の手術が明らかとなり、今年も長期欠場が確定したレンドーンに対して、エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は、「エンジェルスには毎年のように不変の要素がある。オーナーのアート・モレノはほぼ全員から嫌われているし、ファンはマイク・トラウトの健康状態を心配している。そして最も不変なのは、レンドーンの故障だ。過去5年の出場試合数は年平均51試合。23年7月以降、本塁打を打っていない。それでいて球界最高給の三塁手なのだ。なんていい仕事なのだろう」と伝えた。

「7年契約はあと2年。今年と来年の年俸はそれぞれ3800万ドル(約58.4億円)で、球団は計7600万ドル(116.8億円)を支払わなければいけない。キャリアを取り戻すために、この2年で力強い成績を残す必要があったが、今年に限ってはそれも難しくなった。正確な全治は明らかになっていないものの、およそ6か月、シーズンのほぼ全部を欠場する見込みだという」

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 さらに同メディアは。「エンジェルスはできるだけ早くレンドーンとの関係を断つ必要がある。25年シーズンのほぼ全部を欠場する可能性があり、もはや解雇が最善策」と、残る2年分の年俸7600万ドルを払ってでも、解雇したほうが得策だと伝えた。

「オーナーのモレノは、7600万ドルの費用対効果をフィールド上で発揮してもらいたいと考えているようだが、もうそれは実現しない。レンドーンはエンジェルスでの任務から解放され、野球を離れれば、家族と過ごす時間が増え、リハビリにも集中できる。つねに身体のどこかに痛みを抱えているはずで、野球が精神的健康と幸福度に大きな打撃を与えていることは間違いない。つくづくレンドーンの怪我は残念だ。ワシントン時代は素晴らしい選手だった。偉大な選手の身体と野球魂がこのように衰えていくのは見たくなかった」

 また、米誌『Sports Illustrated』のニック・セルベ記者もレンドーンの故障を報じたうえで、「たび重なる怪我と平均以下のプレーにより、球界最悪の契約という不名誉な評価を受けるに至った。大型契約、稼働率の低さに加え、野球に対する情熱のなさを公言したことも、その立場を悪化させる原因となった」と記載。続けて、「レンドーンとエンジェルスの破綻寸前の結婚生活は、あと2年残っている。その間、レンドーンが何回フィールドに立つのか分からないが、この契約が完全な失敗になることは、ずっと前から決まっていたのだ」とあきれ果てた。

 エンジェルスは現地2月6日に、ホワイトソックスからFAとなっていた三塁手のヨアン・モンカダと契約している。米メディアによると手術が明らかになる前からレンドーンは。三塁手か一塁手の控えとして見られており、恒例の長期離脱となってもチームに対する直接的なダメージはそれほど大きくはないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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