専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

ドラフト外から開幕ロースター狙う25歳“異色”の左腕に米注目! ルービックキューブで培われた集中力と抜群の回転数誇る速球でメジャーの壁を打ち破れるか

THE DIGEST編集部

2025.03.06

2021年にドラフト外で入団し、開幕ロースター入りを目指しているJ・ドライヤー。(C)Getty Images

2021年にドラフト外で入団し、開幕ロースター入りを目指しているJ・ドライヤー。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの春季キャンプで、ひとりの男が異彩を放っている。25歳の左腕ジャック・ドライヤーだ。

 2021年にドラフト外で入団し、這い上がってきた苦労人は、メジャー屈指の回転数を誇る速球を武器に、開幕ロースター入りを目指している。しかし、彼の才能は野球だけにとどまらない。

 ドライヤーは、ルービックキューブの達人で、その腕前はチームメイトも驚愕するほどだという。ハンター・フェドゥシアは「彼は唯一無二の存在だ」、デーブ・ロバーツ監督は「他の選手はゴルフのクラブを持ち歩くことがあるけれど、彼はいつもルービックキューブを持ち歩いているんだ」とドライヤーを評した。

 ドライヤーは、ルービックキューブをただ解くだけではなく、部分的に解いたルービックキューブをキャンバスに並べ、モザイクアートのように絵を描く。その作品は、チームメイトの大谷翔平や、ウィル・スミス、コナー・マクレガーなど多岐にわたっている。
【画像】1,200個以上のルービックキューブを積み上げて描いた大谷翔平
 
 現地5日、スポーツメディア『The Athletic』によると、ドライヤーは「それはアートではなく、解決すべき問題だ。自然と夢中になり、何時間も座って、それを解いたり、デザインしたりできる」と述べた。

 もちろん、彼がここにいる理由それだけではない。アイオワ大学時代にトミー・ジョン手術を経験するなど、決して順風満帆な野球人生ではなかった。21年のMLBドラフトでは、612人の指名選手の中に彼の名前はなかったが、彼はドジャースからの誘いを決して逃さなかった。

 ドライヤーは「ドジャースは、ある分野で飛び抜けた指標を持つ選手と契約することで知られている」と自身の強みが、球団の目に留まったことを確信。球団側は、メジャー屈指の回転数を誇り、打者の手元で伸び上がるドライヤーの速球に魅了されたという。

 同メディアによれば、フェドゥシアは「とにかく…飛び上がるんだ」と驚き、ロバーツ監督は「彼の速球は、本当に効果がある」とドライヤーの速球を高く評価したと伝えている。

 今春のキャンプでドジャースのブルペンは、故障者が続出しているため、ドライヤーにもチャンスが巡ってくる可能性は十分にある。ドライヤーは「結果について考えず、プロセスに集中し、プロセスを改善することに集中していれば、結果は自然についてくる」と、開幕ロースター入りへの決意を示した。

 ルービックキューブで培った集中力と、持ち前の速球を武器に、ドライヤーは開幕ロースター入りを掴み取れるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】大谷翔平&真美子夫妻の“仲睦まじいツーショット”写真を厳選してお届け! 愛犬デコピンも登場
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号