野球世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕まで、ついに1年を切った。2026年3月開催の第6回大会に向け、出場各国の気になる動きが様々なメディアを通して伝えられている。
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まず日本の長年の宿敵である韓国代表について、国内メディア『毎日経済』は代表メンバーにフォーカスした特集記事を配信している。代表チームを指揮するリュ・ジヒョン監督ら首脳陣が、メジャー・キャンプ地視察に向かったと報じたのだ。
もちろん、1年後のWBC本大会に向けた選手選考を見据えての渡米であることは言うまでもない。しかし今回は韓国人選手だけでなく、「韓国系選手の試合を観る予定」であると同メディアは説明。代表選出が可能となる、韓国にルーツを持つ選手のチェックも目的のひとつであると伝えている。
来年の本大会に向け、同メディアは「韓国系選手の大挙抜てきと、ベテラン選手の再合流などを含めた最強戦力を構築しなければならないという共通認識がある」として、代表チームを取り巻く国内の反応を紹介する。そのうえで、前回大会のメンバーに名を連ねたトミー・エドマン(ロサンゼルス・ドジャース)については、「今季キム・ヘソンを押しのけてチームの正二塁手となる見込みだ。WBC出場に関しても、これまで何度か前向きな発言をしていることから、26年大会での再選出の可能性は高いとみられる」とし、昨年のリーグ優勝決定シリーズでMVPを獲得した強打者の選出を予想している。
また、投手陣にも韓国系メジャーリーガーは多く存在すると綴っており、代表格として位置付けられているのが、テキサス・レンジャーズのデーン・ダニングだ。「メジャー通算124試合で28勝32敗、防御率4.35を記録しているダニングは、先発の即戦力として使える人材だ」と同メディアは高く評価している。同じく韓国にルーツを持つ投手として、フィラデルフィア・フィリーズのジョー・ロス、MLB4球団でプレーし今季より韓国リーグ(KBO)SSGランダースに加入したミッチ・ホワイトの名前を並べ、「代表入りとなれば重要な戦力になる」と強調している。
他に野手陣では、ボストン·レッドソックスのロバート・レフスナイダーの名前を挙げており、「韓国チームは23年大会でも、ダニングとともにレフスナイダーに代表合流を打診していた」などと振り返っており、なりふり構わず多くのメジャーリーガーの招集を熱望している。
前回大会、侍ジャパンは大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)らメジャーリーガー組を中心に3大会ぶりに世界一奪還を果たした。一方の韓国は過去3大会、1次ラウンド敗退という不本意な結果が続いている。雪辱を期す来年の本大会、代表メンバーにはどのような顔触れを揃えてくるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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