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プロ野球

【西武】古巣ロッテのファンからも拍手 現役ドラフトで加入の10年目・平沢大河、持ち前の積極性で“恩返し”のシーズンとなるか

岩国誠

2025.03.13

現役ドラフトで西武に移籍した平沢。新天地で躍動できるか。写真:岩国誠

現役ドラフトで西武に移籍した平沢。新天地で躍動できるか。写真:岩国誠

 西口文也新監督の下、最下位からの巻き返しを図る西武。チームのオープン戦初戦となった3月5日からの日本ハム戦こそ連敗したが、8日の楽天戦で今季オープン戦初勝利を挙げた。宮崎でのキャンプ終盤から始まった対外試合では、ここまで8勝4敗(3月12日終了時)と勝ち越しており、開幕に向けて上々の滑り出しを見せている。

【画像】ベルーナドームを華やかに彩る西武ライオンズ公式パフォーマンスチーム「bluelegends」を特集!
 昨年リーグ最下位だった攻撃力を強化するため、新首脳陣が打ち出しているのが「全ポジションレギュラー白紙」という方針だ。その言葉に触発された野手たちが一軍生き残りとレギュラー奪取に向けて、連日アピール合戦を繰り広げており、それがチームの成績にも反映されている。
 
 各ポジションで競争が激化する中、存在感を示しているのが、現役ドラフトでロッテから西武に移籍してきたプロ10年目の平沢大河だ。

「キャンプでは、練習量をしっかりこなすことを最優先に考えてやってきました。ロッテの時は少しキャンプ期間が短かったのですが、こちらにきて長いキャンプを行い、内野をメインにしながらも内外野の守備やバッティングもしっかり練習できた中で、ケガなく過ごせたことが一番良かったです」

 気候やタイムスケジュールが異なる新天地でも、順調にシーズンへ向けての準備を進め、キャンプでの手応えを感じていた平沢が、その成果を大きくアピールしたのが2月27日、古巣・ロッテとの初対戦だった。

「2番・セカンド、平沢大河」。試合前のスタメン紹介。場内にその名がコールされると、ロッテファンからも拍手が起こった。

「ありがたいです。そういう方たちのためにも一軍で活躍できたらと思います」

 無死二塁の場面で迎えた初回の第一打席。ロッテ先発・西野勇士の初球、ストレートに迷わずバットを振り抜き、右中間を破る先制タイムリーヒットを放った。

「気合いは入っていましたし、結果で恩返しというか、見せられたらいいなと思っていたので、1打席目から結果が出て、安心したというのはあります」
 
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