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「ヨシダを安易に手放すのはリスク」吉田正尚、トレード放出の噂は絶えずも打撃への評価変わらず「後になって悔やむ結果を招くかもしれない」

THE DIGEST編集部

2025.03.30

背中に痛みを感じ検査を受けるという吉田。復帰は開幕からしばらく先になりそうだ。(C) Getty Images

背中に痛みを感じ検査を受けるという吉田。復帰は開幕からしばらく先になりそうだ。(C) Getty Images

 開幕を負傷者リスト(IL)入りとなって迎えていた、ボストン・レッドソックスの吉田正尚の近況が伝えられている。米メディア『AthlonSports』が3月28日、吉田が背中を痛めたとして、キャンプ地のフォートマイヤーズからボストンに戻ったと報じている。検査を受けるためであると、アレックス・コーラ監督が明かしたという。

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 同メディアは、「コーラ監督はヨシダがいつ怪我をしたのか、どれくらいの期間離脱するのかについては具体的に言及しなかった」と説明している。吉田は当初、オフに受けた右肩関節唇修復手術のリハビリのため、10日間のILに入って公式戦出場を目指す予定となっていた。だが今回の報道では復帰時期が見通せないとして、大きく出遅れる可能性も出てきている。

 今季、チームがアレックス・ブレグマンを獲得した影響から、昨季指名打者で起用されてきた吉田の出場機会減少も予想され、トレード放出の噂も絶えず流れ続けてきた。新たに報じられた検査の情報、また起用法も定まらないなど、吉田のメジャー3年目は複雑な状況に置かれていると言わざるを得ない。

 だが、その中でも吉田の打撃に関しての評価は決して低くはない。スポーツサイト『FANSIDED』では3月27日のトピックにおいて、トレード移籍も避けられないという現状を振り返りながら、その上で、「ヨシダを安易に手放すのは、打線の厚みを失うリスクがある」などと評している。

 レッドソックス加入からの2シーズン、打撃では上々の成績を残している実績を踏まえ、吉田のスキルを称える同メディアは、「彼のバットコントロールとコンタクト力は、レッドソックス打線に得点機会をもたらし続けてきた」と強調。

 さらに、「ヨシダの存在がなくても、レッドソックスはポストシーズン進出を狙える戦力を備えている。しかし、彼のバットはシーズン後半やプレーオフの重要な局面でその成否を分ける要素になり得る」と説くとともに、「ヨシダのような確実性のある打者を簡単に手放すことは、後になって悔やむ結果を招くかもしれない」として、必要性を訴えている。

 やはり、レッドソックスのラインナップに背番号7を求める声も挙がっているだけに、まずは常時出場できるコンディションの回復が先決であることは言うまでもない。メジャー3シーズン目、吉田の早期での戦列復帰を願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部
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