早期降板の態度が隣国で波紋を広げている。
ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が現地3月29日、本拠地でのデトロイト・タイガース戦に先発登板したが、1回2/3(61球)を投げて3安打2失点。4四球を与える制球難を露呈してマウンドを降りた。その際に直接交代を告げたデーブ・ロバーツ監督にボールを渡さず、右腕はベンチに退いた。
【動画】指揮官から交代を告げられるもボールを渡さなかった佐々木朗希。ベンチ脇にボールを投げた実際の映像(2分50秒~)
問題のシーンは2回に起きた。ストライクがなかなか入らない佐々木は2死二塁からこの日4つ目となる四球を与えた。その直後、三塁ベンチからロバーツ監督がマウンドに向かった。つまり、佐々木の続投に見切りをつけたのだ。
メジャーでは投手交代時にピッチャーが指揮官にボールを手渡すのが慣例となっているが、イニング途中で降板を告げられた佐々木は持っていたボールを渡さなかった。うつむきながら自軍ベンチの方へ歩き、そのまま三塁側のベンチ脇に待機していたボールボーイにボールを投げてベンチに退いた。
指揮官への敬意を欠きかねない行動に反応したのは韓国メディアの『OSEN』だ。同メディアは「1回2/3イニングで4四球→早期降板。ボール手渡しを拒否した日本の怪物投手」という過激な見出しを打ち、佐々木の振る舞いを疑問視した。
同メディアは今月19日に東京ドームで行なわれたシカゴ・カブスとの開幕シリーズ第2戦での投球内容(3回1安打3奪三振5四球1失点)を「やや残念な成績」と辛口に紹介。アメリカ本土でのデビュー戦に注目していたが、「今回も多くの四球を与え、2回を終えられずにマウンドを降りることになった」と厳しい論調だ。
続けて『OSEN』は「メジャー初戦だった東京シリーズでも指摘された制球の問題がこの試合でも安定しなかった。日本メディアは、佐々木が降板したときの態度について物議を醸している」と、佐々木の行動に騒然としている日本国内の反応を伝えた。
試合後、佐々木の行動に疑問を感じた米記者から質問された指揮官は「ただボールを渡さなかっただけだ。失礼な行為ではない。ただ、彼は私の話を聞こうと集中していた」と説明。問題ないアクションだと強調したうえで、「新しい環境で彼は結果を残したいと強く思っているが、まだ完全にマッチしていない。しかしこれは、彼にとってすべてが成長曲線なんだ。初めてメジャーでプレーする選手だし、今後良くなっていくだろう」と期待の言葉をかけた。
ロバーツ監督は佐々木の次戦登板は「4月5日のフィラデルフィア・フィリーズ戦を予定している」と明言している。敵地でのマウンドに上がる令和の怪物は、周囲を納得させる快投を3度目の登板でみせることができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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問題のシーンは2回に起きた。ストライクがなかなか入らない佐々木は2死二塁からこの日4つ目となる四球を与えた。その直後、三塁ベンチからロバーツ監督がマウンドに向かった。つまり、佐々木の続投に見切りをつけたのだ。
メジャーでは投手交代時にピッチャーが指揮官にボールを手渡すのが慣例となっているが、イニング途中で降板を告げられた佐々木は持っていたボールを渡さなかった。うつむきながら自軍ベンチの方へ歩き、そのまま三塁側のベンチ脇に待機していたボールボーイにボールを投げてベンチに退いた。
指揮官への敬意を欠きかねない行動に反応したのは韓国メディアの『OSEN』だ。同メディアは「1回2/3イニングで4四球→早期降板。ボール手渡しを拒否した日本の怪物投手」という過激な見出しを打ち、佐々木の振る舞いを疑問視した。
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試合後、佐々木の行動に疑問を感じた米記者から質問された指揮官は「ただボールを渡さなかっただけだ。失礼な行為ではない。ただ、彼は私の話を聞こうと集中していた」と説明。問題ないアクションだと強調したうえで、「新しい環境で彼は結果を残したいと強く思っているが、まだ完全にマッチしていない。しかしこれは、彼にとってすべてが成長曲線なんだ。初めてメジャーでプレーする選手だし、今後良くなっていくだろう」と期待の言葉をかけた。
ロバーツ監督は佐々木の次戦登板は「4月5日のフィラデルフィア・フィリーズ戦を予定している」と明言している。敵地でのマウンドに上がる令和の怪物は、周囲を納得させる快投を3度目の登板でみせることができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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