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「何もできなかった」シカゴ・メディアも白旗。山本由伸の“魔球”に敵将脱帽「素晴らしい球だった」

THE DIGEST編集部

2025.04.12

山本は今季2勝目。6回を投げ2安打9K無失点の好投だった。(C)Getty Images

山本は今季2勝目。6回を投げ2安打9K無失点の好投だった。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地4月11日に行なわれたシカゴ・カブス戦に今季4度目の先発登板。6回を投げて2安打無失点、1四球9奪三振の快投で今季2勝目を挙げた。圧巻のピッチングに敵軍はお手上げ状態だ。
【動画】山本由伸が快投!カブス打線から9Kを築き、球場からスタンディングオベーション

 打つ手なしというほど、この日の日本人右腕は素晴らしい出来だった。立ち上がりは二者連続三振と好スタート。2回も2つの三振をマークし、3回は三者凡退と快調なピッチングでゼロを刻む。

 4回にカイル・タッカーに二塁打を許すと、3番の鈴木誠也にも右前打を浴びたが、鈴木がオーバーランでタッチアウト。2死三塁にかわり、4番マイケル・ブッシュは6球目のスプリットで空振り三振に仕留め、ピンチを脱する。

 5回を三者凡退として無得点で抑えた山本。0対0の均衡を保ったまま、6回のマウンドに上がると2アウトから初の四球でランナーを出すと、前の打席で長打を打たれた強打者タッカーと対峙。長打を警戒しながら山本はコースを突きフルカウントで追い込むと、最後はカットボールでこの日9つ目の三振を奪取した。

 右腕の力投に本拠地ドジャー・スタジアムはスタンディングオベーションで称賛を送った。球数が100球を超えた山本はデーブ・ロバーツ監督から熱いハグで労いを受け、この回限りで降板した。

 するとその裏、ドジャースはトミー・エドマンが6号3ランを放ち、待望の先制点。結局これが決勝点となり、山本に白星が付いた。
 
 日本人右腕を最後まで攻略できなかったカブスのクレイグ・カウンセル監督は「(山本は)とても良かった。本当に打てるボールを投げてくれなかった。早いカウントからコーナーを突いていたから、打つのに苦労した」と脱帽。特に切れ味抜群だったスプリットにはお手上げの様子で「本当に素晴らしい球だった」と、その魔球を褒め称えた。

 カブス専門放送局『Marqueesportsnetwork』は「5回まで無失点だったボイドが好調だったのは間違いない。しかし、ヤマモトが彼を上回るほど圧倒的だった」と、ドジャース右腕のパフォーマンスが神がかっていたと説明した。「ヤマモトは最初の9人の打者を凡退させ、4回には1アウトからタッカーの二塁打をしのいだ。カブスは、6イニングで9つの三振を献上した日本人右腕に対し、何もできなかった」と素直に完敗を認めた。

 山本は今季4試合に登板して防御率は1.23となり、リーグ4位に浮上。さらに奪三振28は堂々のメジャートップに立った。敵将も認めるほど、背番号18がドジャース投手陣をけん引している。

構成●THE DIGEST編集部

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