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5回1失点の佐々木朗希に及第点も3回“あわや満塁弾”の大ピンチにド軍メディア注文「パヘスのスーパーキャッチが大きく変えた」「肝を冷やした」

THE DIGEST編集部

2025.04.13

佐々木は5回を投げ1失点も米記者からはシビアな評価が並んだ。(C) Getty Images

佐々木は5回を投げ1失点も米記者からはシビアな評価が並んだ。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が現地4月12日、メジャー初勝利を目指して本拠地でのシカゴ・カブス戦に先発登板した。5回を投げて4安打1失点に抑えたが、打線の援護なく今季初黒星。粘りの投球をみせたが、専門メディアからは辛口な意見が上がった。
【動画】佐々木朗希も拍手!中堅パヘスが満塁弾を阻止する超ファインプレー

 佐々木は初回を三者凡退に仕留めたが、2回に4番マイケル・ブッシュに外角高め157キロの速球をスタンド逆方向に運ばれる。これがメジャー初被弾となり先制点を許した。

 さらに3回には2つの四球とヒットで1死満塁のピンチを招くと、打席には3番の鈴木誠也を迎える。鈴木を156キロの速球で二直に打ち取ったが、次打者は前の打席で一発を浴びてるブッシュ。カウント2-1から4球目の速球を狙われ、センター後方へ豪快に弾き返される。痛恨の長打だと思われたが、ドジャース中堅アンディ・パヘスが必死に打球を追いかけ、フェンスを越えそうな当たりで大ジャンプ。フェンスに激突しながらも捕球するスーパープレーでピンチをしのぐと、佐々木は拍手を送り本拠地ファンも拍手喝采の大興奮だった。

 チームメイトの超ファインプレーで命拾いした佐々木はメジャー自己最長となる5回を81球で投げきり、ブルペン陣に後を託した。だが後続が大量失点で打ち込まれ、0対16で完敗。メジャー初白星はお預けとなった。
 
 今季4度目の先発マウンドは粘投だった佐々木。しかし、この日の日本人ルーキーの出来についての米メディアの意見はさまざまだ。

 ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は責任回数の5イニングを投げ切ったところまでは評価しつつも、3回2死満塁の場面について言及。「パヘスがフェンス際で驚異のキャッチ。ロウキ・ササキとドジャースは肝を冷やした。これは非常に恐ろしい場面だった」と指摘。あわや満塁本塁打だったかもしれないシーンに注文をつけた。

 別の専門メディア『Dodger Insider』は佐々木の投球内容を記したうえで、「81球のうち50球がストライク」と課題の制球力が改善しつつあると及第点。だが同メディアも、3回のヒヤリとしたシーンを挙げ、「パヘスがホームランをスーパーキャッチ。この捕球がササキの投球内容を大きく変えた」と説明。パヘスのアシストがなければ大量失点を献上していたとシビアに主張した。

 試合後、佐々木は地元メディアに対し、パヘスのファインプレーについて「本当に助かりました。あのプレーがなかったら大量失点になっていた。今日はすごく助けられた」とチームメイトに感謝していた。

構成●THE DIGEST編集部

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