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MLB

「ファンタスティックだ」菅野智之の“修正力”に指揮官、同僚から高まる信頼。地元記者は2戦連続QSを激賞「オリオールズ最高の先発投手だ!」

THE DIGEST編集部

2025.04.24

2戦連続QSの菅野。同僚から厚い信頼が寄せられている。(C)Getty Images

2戦連続QSの菅野。同僚から厚い信頼が寄せられている。(C)Getty Images

 現地4月23日、ボルティモア・オリオールズの菅野智之が敵地でのワシントン・ナショナルズ戦に先発登板。7回を投げ5安打3失点、無四球ピッチングで勝敗は付かなかったが2戦連続クオリティ・スタート(6イニング以上を投げて自責3点以下)のベテラン右腕に指揮官やチームメイトは高い修正力に注目している。
【動画】菅野智之が2戦連続QS!無四球の好投

 菅野は初回に2被弾する不安定な立ち上がりを露呈。しかし、2回以降はボールを低めに集めて凡打の山を築きリズムを取り戻す。奪三振は5回に挙げた1つだけだったが、高い制球力で許した走者は単打2本による2人のみ。二塁も踏ませぬピッチングでメジャー自己最多の94球を投げ抜き、2試合連続で無四球をマークした。

 試合は菅野の降板直後に勝ち越されて3対4で敗北。チームは3連敗となったが、オリオールズのブランドン・ハイド監督は「トモは序盤に3点を取られたが、7回まで投げてくれた。とてもファンタスティックだった」と立ち上がりに注文をつけたが、及第点以上だと称えた。「彼は打たれた後、うまくミックスしていたし、いかに投げるかを知っている。うまく球種を織り交ぜて(打者の)バランスを崩していた」と老練な投球術に目を見張った。
 
 また、8番・二塁でスタメン出場したジャクソン・ホリデイは「トモは素晴らしいよ! 彼が登板するたびに、質の高い試合ができている。ストライクをたくさん投げて試合終盤までゲームを作ってくれると信じている。彼の後ろでプレーするのはとても楽しいよ」と、同僚から全幅の信頼が寄せられている。

  2019年からメジャーリーグの投手に関する高度な投球分析を提供している米分析サイト『Pitch Profiler』によると、この試合の球種はスプリッターが30.9%で最多。次にスイーパーが18.1%、カッターが17.0%と続き、シンカーやカーブなど縦の緩いボールを効果的に投げ分けていると唸る。他にも、オリオールズの地元紙『The Baltimore Sun』の番記者であるジェイコブ・カルビン・メイヤー氏は菅野の投球内容を記したうえで、「元気なオリオールズ最高の先発投手がまたやってくれた!」と手放しで激賞。35歳のオールドルーキーに向けて賛辞の言葉を並べた。

 チームの勝利にはつながらなかったが、巨人時代と同様に菅野は安定感を発揮している。

構成●THE DIGEST編集部

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