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好投が続く菅野智之に“トレード要員”の可能性が浮上!? オ軍低迷で現地メディア指摘「優勝候補チームを望んでいるはずだ」

THE DIGEST編集部

2025.05.02

今季3勝目を挙げている菅野。現地メディアからトレードの可能性も指摘されている。(C) Getty Images

 メジャー1年目のシーズン、開幕からすでに3つの白星をあげているボルティモア・オリオールズの菅野智之。3勝1敗、防御率3.00と好成績を残してきており、35歳のルーキーは2025年の序盤にして脚光を浴びる存在となった。


 現地時間4月28日のニューヨーク・ヤンキース戦では、強力打線を相手に5回無失点、メジャー自己最多となる8奪三振を記録するなど力投し、3勝目をマークしている。中4日での登板だったものの安定した投球を続け、アーロン・ジャッジからも3打席目で空振り三振を奪っており、本拠地のスタンドを大いに沸かせていた。
 
 すでにオリオールズのエースとの呼び声も高い菅野をめぐり、その活躍ぶりから米国内ではさまざまな話題も持ち上がっている。米メディア『FANSIDED』では4月30日、夏のトレード期限についてのトピックを配信した。日本人右腕のピッチングが光る一方、チームはア・リーグ東地区最下位と低迷が続いていることで今後、菅野がトレード要員となる可能性もあるとの見通しが綴られている。

 同メディアは、「まだ完全に希望を失うには早いが、ここからボルティモアがどうやって這い上がるのかは見えてこない」などとチームの現状を悲観。その上で、初マウンドから好投を続ける菅野の放出の見込みについて言及し、「なぜ彼がトレード要員として名前が挙がるのか? 答えはシンプルだ。彼は1年契約で、オリオールズは今のところ良くない成績だからだ。今後もチームが低迷を続けるようであれば、(マイク)エリアスGMはトレード期限までに売りに出す判断を迫られるだろう」と論じている。

 夏場までにオリオールズが『売り手側』に回ると予想する同メディアは、さらに、「現在、先発投手の市場価値は非常に高く、オリオールズで価値ある先発投手はスガノしかいない」と断言する。

 また同メディアは、「"今売れる"契約選手の放出は、チームにとって合理的な判断となる。そもそも、オリオールズは彼に2026年の再契約を望ませるような魅力を提示できていない」と綴っている他、「新人とはいえ、彼はキャリア終盤に差し掛かっており、もっと整備されたフロントを持つ優勝候補チームを望んでいるはずだ」と指摘。エース級の実力を発揮するルーキーを慮っている。

 その高いパフォーマンスから、早くも去就にも関心が向けられている菅野。快進撃を続けるベテランの注目度は高まるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部
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