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プロ野球

打席アプローチが大きく改善された紅林。盗塁成功率では楽天の2人が周東を上回る【リーグ1位の男たち:パ・リーグ野手編】<SLUGGER>

藤原彬

2025.12.30

■得点圏打率
1.レイエス(日本ハム).361
2.村林一輝(楽天).355
3.清宮幸太郎(日本ハム).330

 打点王を独走したレイエスは得点圏で放った8本塁打もリーグ最多。プレーオフでも勝負強いバットでチームに得点をもたらし続けた。清宮はリーグ2位の65打点を記録。日本ハムは対象外の選手も水野達稀と水谷瞬がチャンスでOPS1.042、1.002でレイエス(1.058)と遜色なし。対照的に、山川(ソフトバンク)はリーグで唯一の得点圏打率1割台(.176)と苦しみ続けた。

■内野安打
1.牧原大成(ソフトバンク)18本
1.周東佑京(ソフトバンク)18本
3.野村勇(ソフトバンク)17本
3.中島大輔(楽天)17本

 ソフトバンクはチーム全体でリーグ最多の116本を記録し、牧原は自身初の首位打者獲得、周東は2年連続の盗塁王に結びつけた。野村はフライ打球の多い打者だが、2ケタ盗塁を記録した足も武器にできている。ランク外では滝澤夏央(西武)が内野安打13本を記録し、そのうちリーグ最多のバント安打7本を決めた。太田光(楽天)は231打席で内野安打は0本。

■盗塁成功率
1.辰己涼介(楽天)100.0%
1.小郷裕哉(楽天)100.0%
3.周東佑京(ソフトバンク)89.7%
※10盗塁以上

 2年連続で20盗塁の辰己は昨季が失敗2だけ、今季はミスなしの精度を誇る。小郷は昨季の32盗塁から11個と数を大きく減らしたが、こちらも失敗なし。昨季の周東は失敗13もリーグ最多で成功率75.9%にとどまっていたが、今季は見事に引き戻した。リーグ最多の110盗塁を記録した楽天では中島大輔(22個)が成功率84.6%、宗山塁(7個)と小森航大郎(5個)が失敗なし。
 
■補殺(外野手)
1.西川史礁(ロッテ)9
2.柳町達(ソフトバンク)8
3.辰己涼介(楽天)6

 新人王に輝いた西川は左翼手としては広い範囲をカバーし、リーグ最多の9補殺と守りでも存在感。柳町は3ポジションをこなしながらメインの左翼で3補殺、右翼では5捕殺を記録した。進塁抑止の評価が高い辰己は春季キャンプ中にブルペンで152キロを叩き出して話題を作り、夢に見るマウンドへ上がる日もそう遠くないかも?

■盗塁阻止率(捕手)
1.太田光(楽天).383
2.田宮裕涼(日本ハム).351
3.海野隆司(ソフトバンク).268
※規定試合以上

 昨季は4位だった太田が1位へ浮上し、田宮は2位を堅守。一方で若月健矢(オリックス)は.474→.219と数値が半減で1位から陥落した。ロッテは捕手に問題があり、今季台頭した寺地隆成はバットが魅力でも盗塁阻止率.128の改善が課題になりそう。佐藤都志也も2年連続で1割台と苦しみ、松川虎生も二軍で.200と停滞が続く。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。

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