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MLB

「できないことをできるようにしないと同じ状況が続いていく」“2026年型・今永昇太”を模索しながらの悪戦苦闘<SLUGGER>

ナガオ勝司

2026.06.01

 思い出されるのは昨季のこと。

 最初の8試合で防御率2.82と好調だったが、左太腿裏の怪我で1ヵ月以上戦列を離れながらも、復帰後の5試合で防御率1点台(シーズン通算では2.41だった)と完全復活したように見えた。ところが、そこから終盤までの12試合で、防御率5点台(年間では3.73)と徐々に調子を崩していった。

 それを踏まえてオフの間、下半身のトレーニングに勤しんで左右の足の出力の均等化を図り、結果的に球速が上がって球質も向上したため、今季序盤の成功につながった――そんな風に克服したはずの課題が、たったの3試合で覆されてしまったのだから、ファンならずとも心配になってくる。

 ただし、今が昨季終盤と同じような状況なのかと言えば、そうは思わない。

 悪戦苦闘しているこの3試合、彼は3本の3点本塁打を打たれる致命的なミスを犯す陰で、2シームで内野ゴロ併殺を取ったり、かつてはカウント球でしかなかったカーブで凡打に仕留めたりと、今までにないShota Imanagaを垣間見せている。
 トミー・ホットビー投手コーチは、カーディナルス戦の前、こう言っていた。

「(ブルワーズ戦もアストロズ戦も)空振りが全然取れなかったとか、ハード・コンタクト(時速95マイル=約153キロ以上)ばかりだったというわけじゃないんだ。実際には空振りも多く取れたし、ウィーク・コンタクトも多かった。ほんの数本のハード・コンタクト、ビッグスウィングが結果的に痛手=本塁打になってしまった。良い球を投げているのにいくつかのミスで大怪我をしたというだけのことだが、それは本当にフラストレーションのたまることだ」

 だから、今永のみならず投手コーチ、分析担当の人々が同じ視線で対策を練り続けているわけだ。

「どうしてその数少ないミステイクが大きな代償を支払うことになったのか。そうしたことが予め予測できるとは言わないし、その理由は『もう少しインサイドに投げていれば』とか、『何球かブレイキング・ボールを混ぜていれば』とか、一次元的なことではない。たとえ右打者が多い打線だったとしても、彼の4シームやスプリットはとても有効で、もう少しレパートリー(持ち球)を効果的に使うことが大事なんだと思う」

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