データ全盛の時代にあって、ミーティングで綿密に話し合われた相手打者の攻略法と、投手や捕手の直感のバランスが難しい。今永は今季序盤、ピッチコムを自分発信にしていたが、今はこう言っている。
「最近は自分でやってないと言うか、やれてないと言うか。(配球は捕手との)共同作業ではあるんですけど、もっと自分の考えを貫いてもいいと思うんで、それはここ2試合の反省点でもある。過去2打席はデータ通りに抑えられたのに、ミーティング通りだったのに打たれてしまうこともあるし、周りも納得するような抑え方をしないといけないので、なかなかそこの難しさはある」
メジャー3年目を迎え、今永はすでにすべての球団に認知されている存在であり、球種や球筋どころか、配球すらも研究され尽くしている。裏をかくのも、裏の裏は表と行くのも、結局はイタチごっこみたいなものである。
だからこそのメジャーリーグ=本場米国のプロ野球なのだが、前出のように、彼が時折見せる、「2026年型Shota Imanaga・改」のような投球には、登板結果のみを報じるニュースでは語り尽くせない何かが潜んでいると思う。
それはまるで、すべてがクリックすれば、今の悪戦苦闘を克服するどころか、とんでもない好投が出来る。そんな予感に満ちているようなのだ。 もちろん、努力しているからと言って、必ずしも上手くいくとは限らない。
裏をかくのも、裏の裏は表と行くのも、イタチごっこみたいなもの。
結果がすべてのプロ野球だ。プロセスが評価されるのは、誰もが認める数字を残してこそであり、それは彼が一番よく分かっている。
「結局、打たれて最後に責任を取らなきゃいけないのは自分だから」と今永は言う。
「自己中心的になってもいい場面と、チームのことをしっかりと考えなきゃいけない場面とを、時には分けて考えなきゃいけない。今は結果的に、投げどころが良くないという共通の反省点がある。自分の意思で投げたボールをミーティング通りの場所に投げたら抑えられると思うんで、いいバランスで投げていきたい」
近道も抜け道もない、艱難辛苦のメジャーリーグ3年目。
今はただ、真正面からぶつかる覚悟を決める左腕を、信じるのみだ――」。
文●ナガオ勝司
【著者プロフィール】
シカゴ郊外在住のフリーランスライター。'97年に渡米し、アイオワ州のマイナーリーグ球団で取材活動を始め、ロードアイランド州に転居した'01年からはメジャーリーグが主な取材現場になるも、リトルリーグや女子サッカー、F1GPやフェンシングなど多岐に渡る。'08年より全米野球記者協会会員となり、現在は米野球殿堂の投票資格を有する。日米で職歴多数。私見ツイッター@KATNGO
「最近は自分でやってないと言うか、やれてないと言うか。(配球は捕手との)共同作業ではあるんですけど、もっと自分の考えを貫いてもいいと思うんで、それはここ2試合の反省点でもある。過去2打席はデータ通りに抑えられたのに、ミーティング通りだったのに打たれてしまうこともあるし、周りも納得するような抑え方をしないといけないので、なかなかそこの難しさはある」
メジャー3年目を迎え、今永はすでにすべての球団に認知されている存在であり、球種や球筋どころか、配球すらも研究され尽くしている。裏をかくのも、裏の裏は表と行くのも、結局はイタチごっこみたいなものである。
だからこそのメジャーリーグ=本場米国のプロ野球なのだが、前出のように、彼が時折見せる、「2026年型Shota Imanaga・改」のような投球には、登板結果のみを報じるニュースでは語り尽くせない何かが潜んでいると思う。
それはまるで、すべてがクリックすれば、今の悪戦苦闘を克服するどころか、とんでもない好投が出来る。そんな予感に満ちているようなのだ。 もちろん、努力しているからと言って、必ずしも上手くいくとは限らない。
裏をかくのも、裏の裏は表と行くのも、イタチごっこみたいなもの。
結果がすべてのプロ野球だ。プロセスが評価されるのは、誰もが認める数字を残してこそであり、それは彼が一番よく分かっている。
「結局、打たれて最後に責任を取らなきゃいけないのは自分だから」と今永は言う。
「自己中心的になってもいい場面と、チームのことをしっかりと考えなきゃいけない場面とを、時には分けて考えなきゃいけない。今は結果的に、投げどころが良くないという共通の反省点がある。自分の意思で投げたボールをミーティング通りの場所に投げたら抑えられると思うんで、いいバランスで投げていきたい」
近道も抜け道もない、艱難辛苦のメジャーリーグ3年目。
今はただ、真正面からぶつかる覚悟を決める左腕を、信じるのみだ――」。
文●ナガオ勝司
【著者プロフィール】
シカゴ郊外在住のフリーランスライター。'97年に渡米し、
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